管理ポータルの概要

Red Hat Enterprise Virtualization 3.6

管理ポータルへのアクセスおよび使用

Red Hat Enterprise Virtualization Documentation Team

Red Hat Customer Content Services

概要

本ガイドは、Red Hat Enterprise Virtualization 管理ポータルの使用方法について説明します。

第1章 管理ポータルの使用

1.1. ブラウザーおよびクライアントの要件

管理ポータルとユーザーポータルは、以下のブラウザーバージョンとオペレーティングシステムを使用してアクセスすることができます。ブラウザーのサポートは下記のように階層に分かれます。
  • 階層 1: 全面的に検証済みで、完全にサポートされているブラウザーとオペレーティングシステムの組み合わせ。この階層のブラウザーで問題が発生した場合には、Red Hat のエンジニアリングチームが修正に取り組みます。
  • 階層 2: 部分的に検証済みで、正常に機能する可能性の高いブラウザーとオペレーティングシステムの組み合わせ。この階層のサポートは限定されます。Red Hat のエンジニアリングチームは、この階層のブラウザーで問題が発生した場合には、修正を試みます。
  • 階層 3: 未検証ですが、正常に機能することが予想されるブラウザーとオペレーティングシステムの組み合わせ。この階層には、最小限のサポートが提供されます。Red Hat のエンジニアリングチームは、この階層のブラウザーにはマイナーな問題のみの修正を試みます。
仮想マシンコンソールは、Red Hat Enterprise Linux マシンおよび Windows マシンでサポートされているリモートビューアー (virt-viewer) クライアントを使用した場合のみにアクセスすることができます。OS X などの他のオペレーティングシステム上での SPICE コンソールのアクセスは、サポート対象外の SPICE HTML5 ブラウザークライアントを介する場合のみ利用可能です。
サポートされている QXL ドライバーは、Red Hat Enterprise Linux マシンおよび Windows 7 マシンで利用できます。

表1.1 ブラウザーの要件

サポート階層オペレーティングシステムファミリーブラウザーポータルアクセス
階層 1Red Hat Enterprise LinuxMozilla Firefox 延長サポート版 (ESR) のバージョン管理ポータルおよびユーザーポータル
階層 2WindowsInternet Explorer 10 以降管理ポータルおよびユーザーポータル
すべてGoogle Chrome または Mozilla Firefox の最新バージョン管理ポータルおよびユーザーポータル
階層 3すべてGoogle Chrome または Mozilla Firefox の旧バージョン管理ポータルおよびユーザーポータル
すべてその他のブラウザー管理ポータルおよびユーザーポータル

1.2. グラフィカルユーザーインターフェースの構成要素

Red Hat Enterprise Virtualization はコンテキストペインとメニューで構成されており、ツリーとフラットの 2 つのモードで使用することができます。ツリーモードでは、データセンターのオブジェクト階層をブラウズすることができ、フラットモードでは全データセンターのすべてのリソースが単一のリストで表示されます。
グラフィカルユーザーインターフェースの主要構成要素

図1.1 グラフィカルユーザーインターフェースの主要構成要素

グラフィカルユーザーインターフェースの主要構成要素

  • Header
    ヘッダーバーには、現在ログイン中のユーザー名、サインアウト ボタン、バージョン情報 ボタン、設定 ボタン、ガイド ボタンがあります。バージョン情報 には Red Hat Enterprise Virtualization のバージョンに関する情報が表示され、設定 ボタンをクリックすると、ユーザーロールを設定することができます。また、ガイド ボタンをクリックすると、Red Hat Enterprise Virtualization 管理ガイド へショートカットで移動できます。
  • Search Bar
    検索バーを使用すると、クエリーを構築して、Red Hat Enterprise Virtualization 環境内のホストやクラスターなどのリソースを検索することができます。システム内の全ホストの一覧のような単純なクエリーや、特定の条件に一致するリソースの一覧のような、より複雑なクエリーを使用することができます。検索クエリーの一部を入力すると、検索構築に役立つ選択肢が提供されます。星印のアイコンは、検索をブックマークとして保存する際に使用することができます。
  • Resource Tabs
    すべてのリソースは、対応するタブで管理することができます。 また、イベント タブでは、各リソースのイベントを表示することができます。管理ポータルで提供されるタブには、データセンタークラスターホストネットワークストレージディスク仮想マシンプールテンプレートボリュームユーザー、および イベント があります。また ダッシュボード タブは、Data Warehouse と Reports をインストールしている場合に表示されます。
  • Results List
    結果一覧に表示される、単一、複数、またはすべての項目に対してタスクを実行することができます。項目 (複数可) を選択し、適切なアクションボタンをクリックしてください。選択した項目に関する情報が詳細ペインに表示されます。
  • Details Pane
    詳細ペインには、結果一覧で選択した項目の詳細情報が表示されます。項目が何も選択されていない場合には、このペインは表示されません。複数の項目を選択した場合は、詳細ペインには最初に選択した項目の情報のみが表示されます。
  • System/Bookmarks/Tags Pane
    システムペインには、ナビゲート可能なリソースの階層が表示されます。ブックマークは、頻繁に使う検索や複雑な検索を繰り返し使用するために利用します。ブックマークは、追加、編集、削除することができます。タグは、リソースのグループに適用して、そのタグに関連付けられたすべてリソースを検索するのに使用します。システム/ブックマーク/タブのペインは、このパネルの右上の矢印で最小化することができます。
  • Alerts/Events Pane
    警告 タブは、エラーや警告など重大度の高いイベントをすべて表示します。イベント タブは全リソースに関するイベントの一覧を表示します。タスク タブは現在実行中のタスクを表示します。最大化/最小化ボタンをクリックすることで、このペインを表示することができます。
  • Refresh Rate
    更新間隔のドロップダウンメニューにより、管理ポータルが最新の情報に更新する間隔を秒単位で設定することができます。ユーザーが操作を実行してからその結果がポータルに表示されるまでの時間の遅れを避けるために、ポータルは、選択した更新間隔に関わらず、アクションやイベントが発生するたびに自動的にリフレッシュされます。更新間隔は、ポータルの右上にあるリフレッシュのシンボルをクリックすると設定することができます。

1.3. ツリーモードとフラットモード

管理ポータルには、リソース管理用にツリーとフラットの 2 つの異なるモードがあります。ツリーモードでは、最上位にはデータセンター、最下位には個々の仮想マシンという階層ビューで、データセンターごとのリソースが表示されます。大部分の操作はツリーモードで行うことを強く推奨します。
ツリーモード

図1.2 ツリーモード

フラットモードでは、複数のデータセンター間またはストレージドメイン間での検索が可能で、単一階層のリソース表示に限定されません。たとえば、フラットモードでは、複数のクラスターやデータセンター全体で、CPU の使用率が 80% 以上の仮想マシンを検索したり、使用率が最高の状態となっている仮想マシンをすべて特定したりすることができます。また、プールユーザー など、オブジェクトによってはデータセンターの階層内に配置されていないため、フラットモードでなければアクセスできません。
フラットモードにアクセスするには、画面左側の ツリー ペインにある システム をクリックします。プールユーザー リソースタブが表示されていれば、フラットモードに入っています。
フラットモード

図1.3 フラットモード

1.4. ガイド機能の使用

データセンターやクラスターなどのリソースを設定する際には、複数のタスクを順番に完了する必要があります。状況依存の Guide Me ウィンドウは、設定中のリソースに適したアクションを促します。リソースツールバーの Guide Me ボタンをクリックすると、ガイド ウィンドウに随時アクセスすることができます。
新規データセンター - ガイドウィンドウ

図1.4 新規データセンター - ガイドウィンドウ

1.5. Red Hat Enterprise Virtualization の検索機能

管理ポータルでは、仮想マシン、ホスト、ユーザーなど、数千におよぶリソースの管理ができます。検索を行うには、検索クエリー (フリーテキストまたは構文ベース) を検索バーに入力します。特定の検索結果が必要な場合に検索クエリーを毎回入力しなくても済むように、検索クエリーをブックマークとして保存しておいて、後で使用することができます。検索では、大文字と小文字が区別されます。

1.6. ブックマークとしてクエリー文字列を保存する手順

ブックマークを使用すると、検索クエリーを保存したり、他のユーザーと共有したりすることができます。

手順1.1 ブックマークとしてクエリー文字列を保存する手順

  1. 検索バーに必要な検索クエリーを入力し、検索を行います。
  2. 検索バーの右側にある、星型の ブックマーク ボタンをクリックし、新規ブックマーク を開きます。
    ブックマークのアイコン

    図1.5 ブックマークのアイコン

  3. ブックマークの 名前 を入力します。
  4. 検索文字列 フィールドを編集します (該当する場合)。
  5. OK をクリックしてクエリーをブックマークとして保存し、ウィンドウを閉じます。
  6. 検索クエリーが保存され、ブックマーク ペインに表示されます。
今後再使用できるようブックマークとして検索クエリーを保存しました。ブックマークを検索/選択するには、ブックマーク ペインを使用してください。

付録A 改訂履歴

改訂履歴
改訂 3.6-3.1Sat Jan 23 2016Red Hat Localization Services
翻訳ファイルを XML ソースバージョン 3.6-3 と同期
改訂 3.6-3Wed 2 Dec 2015Red Hat Enterprise Virtualization Documentation Team
BZ#1188222: ブラウザーのサポートマトリックスを更新
改訂 3.6-2Wed 18 Nov 2015Red Hat Enterprise Virtualization Documentation Team
Red Hat Enterprise Virtualization 3.6 ベータリリースの最終版作成
改訂 3.6-1Wed 11 Nov 2015Red Hat Enterprise Virtualization Documentation Team
Red Hat Enterprise Virtualization 3.6 リリースの初版作成

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