第13章 File Share サービス (テクノロジープレビュー) のインストール

OpenStack の File Share サービス は、複数のインスタンスにより消費可能な共有ファイルシステムを簡単にプロビジョニングにする方法を提供します。これらの共有ファイルシステムは、既存のバックエンドボリュームからプロビジョニングします。

警告

本リリースでは、OpenStack File Share サービスは テクノロジープレビュー として提供されているため、Red Hat では全面的にはサポートしていません。これは、テスト目的のみでご利用いただく機能で、実稼働環境にデプロイすべきではありません。 テクノロジープレビューについての詳しい情報は Scope of Coverage Details を参照してください。
OpenStack File Share サービスは、2 つのドライバーのうちいずれかでデプロイすることができます。
glusterfs_native
このドライバーは、FUSE プロトコルを使用して共有をマウントして、TLS 認証およびネットワーク暗号化により、プロビジョニングした共有へのアクセスをセキュリティー保護することができます。このドライバーを使用する場合に、Fire Share サービスでは、プロビジョニングした共有のバックエンドとしての機能を、既存の Red Hat Gluster ボリュームが果せるようにする必要があります。また、このドライバーがプロビジョニングした共有のスナップショットを作成することもできます。ただし、バックエンドボリュームがシンプロビジョニングの LV ブリックから作成されている場合に限ります。
glusterfs
このドライバーでは、NFS または NFS-Ganesha を使用して IP ベースの認証で共有アクセスをセキュアに保ちながら、マウントの準備ができた共有をプロビジョニングして提供することができます。glusterfs ドライバーは、バックエンドに既存の Red Hat Gluster ボリュームを必要とします。共有をプロビジョニングする際には、このドライバーにより、ボリューム内にサブディレクトリーが共有用に作成されます。
Red Hat は、テスト目的で OpenStack を使用して File Share サービスをデプロイする方法を包括的に説明しています。(File Share サービスでの共有のプロビジョニングおよび管理手順など) 詳しい情報は、以下を参照してください。

13.1. File Share サービスのバックエンド要件

OpenStack File Share サービスでは、オンデマンドで共有ファイルシステムを作成することができます。ただし、これらの共有のバックエンドとして機能するボリュームは、すでに存在している必要があります。本リリースは、共有バックエンドとして Red Hat Gluster Storage 3.1 ボリュームが機能することをテスト確認済みです。

13.1.1. glusterfs_native

glusterfs_native ドライバーは、プロビジョニングした共有用に Red Hat Gluster Storage ボリュームをストレージバックエンドとして使用します。これらのボリュームは、事前に作成して設定しておく必要があります。プロビジョニングした共有はそれぞれ 1 つのボリュームを使用するため、ボリュームの必要数を適切に判断する必要があります。
glusterfs_native ドライバーでデプロイして最適な結果を得るには、シンプロビジョニングの LV ブリックを共有バックエンドとして使用して、ブリックごとに 1 つの論理ボリュームを指定するようにしてください。File Share サービスがスナップショットを作成できるのは、これらのボリュームだけです。他のバックエンド種別でスナップショットの作成を試みると (特にスナップショットのサポートのないバックエンドなど)、予期せず停止してしまいます (BZ#1250043)。シンプロビジョニングの LV ブリックからボリュームを作成する方法については、「Formatting and Mounting Bricks」 を参照してください。
さらに、ファイル共有のバックエンドとして機能するボリュームは、File Share サービスがそのサイズを特定できるように 命名規則 に従う必要があります。本章では、manila-share-volume-VOLSIZEG-VOLNUM の命名規則を使用します。ここでは VOLSIZE はボリュームのサイズ (ギガバイト単位)、VOLNUM はシンプルな一意識別子に置き換えます。たとえば、manila-share-volume-1G-01 は、最初に利用可能な 1 GB ボリュームの名前となります。
最後に、Red Hat Gluster Storage バックエンドで TLS 認証を有効にする場合には、管理暗号化 (ME) ではなく I/O 暗号化を使用してください。詳しい情報は 「Configuring Network Encryption in Red Hat Gluster Storage」 を参照してください。

13.1.2. glusterfs

glusterfs ドライバーを使用すると、File Share サービスは NFS または NFS-Ganesha のいずれかでマウント可能な共有をプロビジョニングできます。ただし、このドライバーが必要とするのは、1 つのストレージプールから、事前設定済みの Red Hat Gluster Storage ボリューム 1 つだけです。このボリュームは、プロビジョニング済みの全共有のバックエンドとして機能します。反対に glusterfs_native ドライバーは、プロビジョニングした共有ごとにボリュームが 1 つ必要です。
共有をプロビジョニングする際には glusterfs ドライバーは、共有のストレージとしての利用できるようにバックエンドのボリュームのサブディレクトリーを作成します。さらに、このドライバーは IP 認証を使用して各共有へのアクセスも制御します。
glusterfs ドライバーを使用してプロビジョニングされた共有は、NFS または NFS-Ganesha 経由で提供されあます。このように、いずれかのサービスを Red Hat Gluster Storage ホストで設定しておく必要があります。各サービスの設定方法については、「NFS」および「NFS-Ganesha」を参照してください。