27.2. ftrace ファイル
/sys/kernel/debug/tracing/
ディレクトリーの主なファイルを以下に示します。
ftrace ファイル
- trace
-
ftrace
トレースの出力を表示するファイル。これは、このファイルが読み込まれるとトレースが停止し、読み込まれたイベントを使用しないため、実際にはトレースのスナップショットです。つまり、ユーザーがトレースを無効にしてこのファイルを読み取ると、読み取り時に毎回同じ内容を報告します。 - trace_pipe
-
トレースをライブで読み込む際に、
ftrace
トレースの出力を表示するファイル。これは、プロデューサー/コンシューマーのトレースです。つまり、読み取りごとに、読み取られたイベントが消費されます。これは、読み取り時にトレースを停止せずに、アクティブなトレースの読み取りで使用できます。 - available_tracers
- カーネルにコンパイルされた ftrace トレーサーのリスト。
- current_tracer
-
ftrace
トレーサーを有効または無効にします。 - events
- トレースするイベントが含まれ、イベントを有効または無効にするのに使用できるディレクトリーと、イベントのフィルターの設定を行うことができます。
- tracing_on
-
ftrace
バッファーへの録画を無効および有効にします。tracing_on
ファイル経由でトレースを無効にしても、カーネル内で行われている実際のトレースは無効になりません。バッファーへの書き込みのみを無効にします。トレースを実行する作業は継続されますが、データはどこにも移動しません。