23.3. nohz パラメーターおよび nohz_full パラメーターを使用した CPU の分離

nohz パラメーターおよび nohz_full パラメーターは、指定された CPU の動作を変更します。このようなカーネルブートパラメーターを有効にするには、realtime-virtual-hostrealtime-virtual-guest、または cpu-partitioning のいずれかのプロファイルをチューニングする必要があります。

nohz=on

特定の CPU セットでのタイマーアクティビティーを減らします。

nohz パラメーターは、主にアイドル状態の CPU でタイマー割り込みを減らすために使用されます。これにより、アイドル状態の CPU を低消費電力モードで実行でき、バッテリーの寿命を長持ちさせます。リアルタイムの応答時間に対して直接的なメリットはありませんが、nohz パラメーターはリアルタイムの応答時間に直接的な悪影響を与えることはありません。ただし、リアルタイムパフォーマンスにプラスの影響を与える nohz_full パラメーターを有効にするには、nohz パラメーターが必要です。

nohz_full=cpulist
nohz_full パラメーターで指定した CPU のリストでは、タイマーティックを処理する方法が異なります。CPU が nohz_full CPU として指定され、CPU に実行可能なタスクが 1 つしかないと、カーネルはその CPU へのタイマーティックの送信を停止します。その結果、アプリケーション実行の時間が長くなり、割り込みの処理やコンテキストの切り替えに対する時間が短くなります。