16.4. tuna CLI を使用した指定の CPU への割り込みの移動

tuna CLI を使用して、割り込み (IRQ) を専用の CPU に移動し、リアルタイム環境でのレイテンシーを最小限に抑えるか、なくすことができます。IRQ の移動に関する詳細は、割り込みおよびプロセスバインディング を参照してください。

前提条件

  • tuna および python-linux-procfs パッケージがインストールされている。
  • システムの root 権限がある。

手順

  1. IRQ のリストが割り当てられている CPU をリスト表示します。

    # tuna --irqs=<irq_list> --show_irqs

    irq_list は、割り当てられている CPU を一覧表示する IRQ のコンマ区切りリストです。

    以下に例を示します。

    # tuna --irqs=128 --show_irqs
       # users         affinity
     128 iwlwifi          0,1,2,3
  2. IRQ のリストを CPU のリストに割り当てます。

    # tuna --irqs=irq_list --cpus=<cpu_list> --move

    irq_list は割り当てる IRQ のコンマ区切りリストで、cpu_list はその割り当て先の CPU のコンマ区切りリストまたは範囲です。

    以下に例を示します。

    # tuna --irqs=128 --cpus=3 --move

検証

  • IRQ を指定された CPU に移動する前後で、選択された IRQ の状態を比較します。

    # tuna --irqs=128 --show_irqs
       # users         affinity
     128 iwlwifi          3