2.2. 永続的なチューニングパラメーターの設定

本書には、カーネルチューニングパラメーターを指定する方法の例を多数記載しています。指定がない限り、システムを再起動するか、または明示的に変更するまで、パラメーターは有効のままになります。この方法は、初期チューニング設定を確立するために有効です。
システムに対するチューニング設定の機能を決定したら、システムを再起動しても持続させることができます。指定する方法は、設定するパラメーターの種類によって異なります。

手順2.1 /etc/sysctl.conf ファイルの編集

/proc/sys/ で始まるパラメーターを /etc/sysctl.conf ファイルに含めると、パラメーターが永続化されます。
  1. 選択したテキストエディターで /etc/sysctl.conf ファイルを開きます。
  2. コマンドから /proc/sys/ プレフィックスを削除し、中央の / 文字を . 文字に置き換えます。
    たとえば、コマンド echo 0 > /proc/sys/kernel/hung_task_panickernel.hung_task_panic になります。
  3. 必要なパラメーターで新規エントリーを /etc/sysctl.conf ファイルに挿入します。
    # Enable gettimeofday(2)
    kernel.hung_task_panic = 0
    
  4. # sysctl -p を実行して、新しい設定で更新します。
    ~]# sysctl -p
    ...[output truncated]...
    kernel.hung_task_panic = 0
    

手順2.2 /etc/rc.d/rc.local ファイルの編集

警告

/etc/rc.d/rc.local メカニズムは、実稼働環境の起動コードには使用しないでください。SysV Init の起動スクリプトの保持日であり、systemd サービスにより実行されます。順序や依存関係を制御する方法がないため、起動コードのテストにのみ使用してください。
  1. 手順2.1「/etc/sysctl.conf ファイルの編集」 の手順に従ってコマンドを調整します。
  2. 必要なパラメーターで新規エントリーを /etc/rc.d/rc.local ファイルに挿入します。