パート II. アプリケーションのアーキテクチャー

Red Hat Enterprise Linux for Real Time カーネルは、ソフトウェア開発者が、可能な限り高い基準で動作するアプリケーションをビルドできるように設計されたコンストラクトを多数提供します。本項では、これらの機能とそれらの使用方法について説明します。
このセクションと次のセクションでは、Red Hat Enterprise Linux for Real Time カーネルを直接調整する手順を説明します。ほとんどの変更は、Tuna と呼ばれるツールを使用して実行することもできます。グラフィカルインターフェースがあるか、コマンドシェルから実行できます。
Tuna を使用すると、スケジューリングポリシー、スケジューラーの優先度、プロセッサーアフィニティーなどのスレッドおよび割り込みの属性を変更できます。このツールは、実行中のシステムでの使用を目的として設計されており、直ちに変更が行われます。これにより、アプリケーション固有の測定ツールは、変更の直後にシステムパフォーマンスを確認および分析できます。