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5.3. 以前のバージョンへのロールバック

Red Hat Enterprise Linux Atomic Host の以前のインストールに戻すには、以下のコマンドを実行します。

# atomic host rollback
# systemctl reboot

Red Hat Enterprise Linux Atomic Host の 2 つのバージョンが、初回のアップグレード後にシステムで利用できます。1 つは現在実行中のバージョンです。もう 1 つは、アップグレードから最近インストールした新しいバージョン、または最後のアップグレード前に行われたバージョンです。

重要

設定は更新後も保持されますが、forward-preserved のみになります。つまり、設定変更を行い、後で以前のバージョンにロールバックすると、加えた変更は元に戻されます。

注記

atomic host upgrade コマンドを実行すると、実行されていないバージョンの Red Hat Enterprise Linux Atomic Host が置き換えられます。このバージョンは、次回の起動時に使用されるように設定されます。

実行中のオペレーティングシステムのバージョンを確認するには、以下のコマンドを実行します。

# atomic host status

/ostree/deploy/rhel-atomic-host/ ディレクトリーにディレクトリーのハッシュ名が含まれる出力は以下のようになります。

# atomic host status
State: idle
Deployments:
* rhel-atomic-host-ostree:rhel-atomic-host/7/x86_64/standard
       Version: 7.3 (2016-09-27 17:53:07)
    BaseCommit: d3fa3283db8c5ee656f78dcfc0fcffe6cd5aa06596dac6ec5e436352208a59cb
        Commit: f5e639ce8186386d74e2558e6a34f55a427d8f59412d47a907793e046875d8dd
        OSName: rhel-atomic-host

  rhel-atomic-host-ostree:rhel-atomic-host/7.2/x86_64/standard
       Version: 7.2.7 (2016-09-15 22:28:54)
    BaseCommit: dbbc8e805f0003d8e55658dc220f1fe1397caf80221cc050eeb1bbf44bef56a1
        Commit: 5cd426fa86bd1652ecd8f7d489f89f13ecb7d36e66003b0d7669721cb79545a8
        OSName: rhel-atomic-host

この出力例では、バージョン 7.3 が次回の再起動時に で起動することを示しています。次回の再起動時に起動するバージョンが最初に出力されます。

また、このサンプルでは、バージョン 7.2.7 が現在稼働しているバージョンであることも示しています。現在実行中のバージョンにはアスタリスク(*)が付いています。

この出力は、atomic host upgrade コマンドの実行直後に作成され、次回の再起動時に新しいバージョンが適用されるようにステージングされたことを意味します。