第2章 Ansible Playbook で Identity Management サーバーのインストール

Ansible を使用してシステムを IdM サーバーとして設定する方法を説明します。システムを IdM サーバーとして設定すると、IdM ドメインを確立し、システムが IdM クライアントに IdM サービスを提供できるようになります。ipaserver Ansible ロールを使用してデプロイメントを管理できます。

前提条件

  • Ansibleと IdM の概念を理解している:

    • Ansible ロール
    • Ansible ノード
    • Ansible インベントリー
    • Ansible タスク
    • Ansible モジュール
    • Ansible プレイおよび Playbook

2.1. Ansible と、IdM をインストールする利点

Ansible は、システムの設定、ソフトウェアのデプロイ、ローリング更新の実行に使用する自動化ツールです。Ansible には Identity Management (IdM) のサポートが含まれるため、Ansible モジュールを使用して、IdM サーバー、レプリカ、クライアント、または IdM トポロジー全体の設定などのインストールタスクを自動化できます。

IdM のインストールに Ansible を使用する利点

以下のリストは、手動インストールとは対照的に、Ansible を使用して Identity Management をインストールする利点を示しています。

  • 管理ノードにログインする必要はありません。
  • デプロイする各ホストに個別に設定する必要はありません。代わりに、完全なクラスターをデプロイするためのインベントリーファイルを 1 つ使用できます。
  • ユーザーおよびホストを追加するなど、後で管理タスクにインベントリーファイルを再利用できます。IdM には関係のないタスクであっても、インベントリーファイルを再利用できます。