第20章 IdM クライアントの IdM ユーザーへの sudo アクセスの許可

Identity Management でユーザーに sudo アクセス権を付与する方法を詳しく説明します。

20.1. IdM クライアントの sudo アクセス

システム管理者は、root 以外のユーザーに、通常 root ユーザー用に予約されている管理コマンドを実行できるようにする sudo アクセスを付与できます。その結果、ユーザーが、通常、root ユーザー用に予約される管理コマンドを実行する場合は、コマンドの前に sudo を付けることができます。パスワードを入力すると、そのコマンドは root ユーザーとして実行されます。データベースサービスアカウントなどの別のユーザーまたはグループとして sudo コマンドを実行するには、sudo ルールの RunAs エイリアス を設定できます。

Red Hat Enterprise Linux (RHEL) 8 ホストが Identity Management (IdM) クライアントとして登録されている場合は、以下の方法で、どの IdM ユーザーがホストでどのコマンドを実行できるかを定義する sudo ルールを指定できます。

  • ローカルの /etc/sudoers ファイル
  • IdM での一元設定

コマンドラインインターフェイス (CLI) と IdM Web UI を使用して、IdM クライアントの sudo 集約ルール を作成できます。

Generic Security Service Application Programming Interface (GSSAPI) を使用して sudo のパスワードレス認証を設定することもできます。これは、UNIX ベースのオペレーティングシステムがネイティブで Kerberos サービスにアクセスして認証する方法です。pam_sss_gss.so Pluggable Authentication Module (PAM) を使用して SSSD サービスを介して GSSAPI 認証を呼び出し、有効な Kerberos チケットを使用して sudo コマンドに対して認証を行うことができます。

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