第9章 AIDE で整合性の確認
AIDE
(Advanced Intrusion Detection Environment) は、システムのファイルのデータベースを作成し、そのデータベースを使用してファイルの整合性を確保し、システムの侵入を検出します。
9.1. AIDE のインストール
以下の手順は、AIDE
をインストールして、そのデータベースを開始するのに必要です。
前提条件
-
AppStream
リポジトリーが有効になっている。
手順
aide パッケージをインストールするには、次のコマンドを実行します。
# dnf install aide
初期データベースを生成するには、次のコマンドを実行します。
# aide --init
注記デフォルト設定では、
aide --init
コマンドは、/etc/aide.conf
ファイルで定義するディレクトリーとファイルのセットのみを確認します。ディレクトリーまたはファイルをAIDE
データベースに追加し、監視パラメーターを変更するには、/etc/aide.conf
を変更します。データベースの使用を開始するには、初期データベースのファイル名から末尾の
.new
を削除します。# mv /var/lib/aide/aide.db.new.gz /var/lib/aide/aide.db.gz
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AIDE
データベースの場所を変更するには、/etc/aide.conf
ファイルを編集して、DBDIR
値を変更します。追加のセキュリティーのデータベース、設定、/usr/sbin/aide
バイナリーファイルを、読み取り専用メディアなどの安全な場所に保存します。