7.4. sadc アーカイブから PCP アーカイブの生成

sysstat が提供する sadf ツールを使用して、ネイティブの sadc アーカイブから PCP アーカイブを生成できます。

前提条件

  • sadc アーカイブが作成されました。

    # /usr/lib64/sa/sadc 1 5 -

    この例では、sadc は 5 秒間隔でシステムデータを 1 回サンプリングします。出力ファイルは、標準システムアクティビティーの日次データファイルにデータを書き込む sadc になる - として指定されます。このファイルの名前は saDD で、デフォルトで /var/log/sa ディレクトリーにあります。

手順

  • sadc アーカイブから PCP アーカイブを生成します。

    # sadf -l -O pcparchive=/tmp/recording -2

    この例では、-2 オプションを使用すると 2 日前に記録されたsadc アーカイブから PCP アーカイブを sadf が生成します。

検証手順

PCP コマンドを使用すると、ネイティブ PCP アーカイブの場合と同様に、sadc アーカイブから生成された PCP アーカイブを調べて分析できます。以下に例を示します。

  • sadc アーカイブから生成された PCP アーカイブのメトリックのリストを表示するには、次のコマンドを実行します。

    $ pminfo --archive /tmp/recording
    Disk.dev.avactive
    Disk.dev.read
    Disk.dev.write
    Disk.dev.blkread
    [...]
  • アーカイブのタイムスペースと、PCP アーカイブのホスト名を表示するには、次のコマンドを実行します。

    $ pmdumplog --label /tmp/recording
    Log Label (Log Format Version 2)
    Performance metrics from host shard
            commencing Tue Jul 20 00:10:30.642477 2021
            ending     Wed Jul 21 00:10:30.222176 2021
  • パフォーマンスメトリックの値をグラフにプロットするには、次のコマンドを実行します。

    $ pmchart --archive /tmp/recording