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3.5.4. エントリー属性の除外
デフォルトではユーザーやグループエントリーのすべての属性とオブジェクトクラスが移行されます。特定のシナリオでは、帯域幅とネットワークの制約のため、または属性データが関連しなくなったために、これは現実的ではない場合があります。たとえば、ユーザーが Identity Management (IdM) ドメインに参加する際に新しいユーザー証明書が割り当てられる場合は、userCertificate
属性を移行しても意味がありません。
migrate-ds
コマンドで以下のオプションを使用すると、特定のオブジェクトクラスおよび属性を無視できます。
-
--user-ignore-objectclass
-
--user-ignore-attribute
-
--group-ignore-objectclass
-
--group-ignore-attribute
たとえば、ユーザーの userCertificate
属性および strongAuthenticationUser
オブジェクトクラスとグループの groupOfCertificates
オブジェクトクラスを除外するには、次のコマンドを実行します。
[root@ipaserver ~]# ipa migrate-ds --user-ignore-attribute=userCertificate --user-ignore-objectclass=strongAuthenticationUser --group-ignore-objectclass=groupOfCertificates ldap://ldap.example.com:389
注記
必要な属性が無視されていないか必ず確認します。また、オブジェクトクラスを除外する場合は、そのオブジェクトクラスのみがサポートする属性を必ず除外してください。
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