8.2. ボンディングモード
RHEL 9 では、複数のモードオプションがあります。各モードオプションは、特定の負荷分散とフォールトトレランスを特徴としています。ボンディングインターフェイスの動作は、モードによって異なります。ボンディングモードは、フォールトトレランス、負荷分散、またはその両方を提供します。
ロードバランスモード
- ラウンドロビン:最初に利用可能なインターフェイスから最後のインターフェイスへパケットを送信します。
フォールトトレランスモード
- アクティブバックアップ:プライマリーインターフェイスが失敗した場合にのみ、いずれかのバックアップインターフェイスがそれを置き換えます。アクティブインターフェイスが使用する MAC アドレスだけが表示されます。
ブロードキャスト:すべての送信は、すべてのスレーブインターフェイスで行われます。
注記ブロードキャストは、すべてボンディングされたインターフェイスのネットワークトラフィックを大幅に増やします。
フォールトトレランスおよび負荷分散モード
- XOR:宛先 MAC アドレスは、モジュロハッシュを持つインターフェイス間で均等に分散されます。そして、各インターフェイスは、同じ MAC アドレスのグループを提供します。
802.3ad:IEEE 802.3ad 動的リンクアグリゲーションのポリシーを設定します。同一の速度とデュプレックス設定を共有するアグリゲーショングループを作成します。アクティブなアグリゲーターのすべてのインターフェイスで送受信を行います。
注記このモードには、802.3ad コンプライアントのスイッチが必要です。
- 適応送信のロードバランシング:発信トラフィックは、各インターフェイスの現在の負荷に従って分散されます。受信トラフィックは、現在のインターフェイスにより受信されます。受信しているインターフェイスが失敗すると、別のインターフェイスが、失敗したインターフェイスの MAC アドレスを引き継ぎます。
適応ロードバランス:IPv4 トラフィック用の送受信ロードバランシングが含まれます。
受信ロードバランスは、アドレス解決プロトコル (ARP) ネゴシエーションにより行われるため、ボンディングの設定で リンク監視 を ARP に設定する必要があります。