7.6. pscsi ストレージオブジェクトの作成

SCSI エミュレーションなしで SCSI コマンドの直接パススルーに対応するストレージオブジェクト、および /proc/scsi/scsilsscsi とともに表示される基盤の SCSI デバイス (SAS ハードドライブなど) で SCSI コマンドの直接パススルーに対応するストレージオブジェクトは、バックストアとして設定できます。このサブシステムでは、SCSI-3 以降に対応しています。

警告

pscsi は、上級ユーザーのみが使用してください。非対称論理ユニット割り当て (ALUA) や永続予約 (VMware ESX や vSphere で使用される永続予約など) は、通常はデバイスのファームウェアに実装されず、誤作動やクラッシュが発生する原因となることがあります。確信が持てない場合は、実稼働の設定に block バックストアを使用してください。

前提条件

手順

  1. backstores/ ディレクトリーから pscsi/ に移動します。

    /> backstores/pscsi/
  2. この例では、/dev/sr0 を使用して物理 SCSI デバイスである TYPE_ROM デバイスの pscsi バックストアを作成します。

    /backstores/pscsi> create name=pscsi_backend dev=/dev/sr0
    
    Generating a wwn serial.
    Created pscsi storage object pscsi_backend using /dev/sr0

検証

  • 作成した pscsi ストレージオブジェクトを確認します。

    /backstores/pscsi> ls

関連情報

  • man ページの targetcli(8)