第9章 パッケージ管理履歴の処理

dnf history コマンドを使用すると、以下の情報を確認できます。

  • DNF トランザクションのタイムライン
  • トランザクションの発生日時
  • トランザクションにより影響を受けたパッケージの数
  • トランザクションの成功または中止の有無
  • トランザクション間で RPM データベースが変更された場合

dnf history コマンドを使用して、トランザクションを元に戻したり、やり直したりすることもできます。

以下のセクションでは、dnf history コマンドを使用してパッケージ管理履歴を処理する方法を説明します。

9.1. トランザクションのリスト表示

最新の DNF トランザクション、選択したパッケージの最新の操作、および特定のトランザクションの詳細を一覧表示するには、次の手順を実行します。

手順

  • 最新の DNF トランザクションのリストを表示するには、以下のコマンドを実行します。

    # dnf history
    注記

    出力された Action(s) 列には、トランザクション中に実行されたアクションのタイプが表示されます (例: インストール (I)、アップグレード (U)、削除 (E) など)。Altered 列には、トランザクション中に実行されたアクションの数が表示されます。アクションの数の後に、トランザクションの結果を指定することもできます。Action(s) および Altered 列の値の詳細は、dnf(8) の man ページを参照してください。

  • 選択したパッケージの最新操作のリストを表示するには、以下を使用します。

    # dnf history list package-name

    package-name を、パッケージ名に置き換えます。

  • 特定のトランザクションの詳細を表示するには、以下のコマンドを実行します。

    # dnf history info transactionID

    transactionID は、トランザクションの ID に置き換えます。

注記

glob 表現を追加して、コマンドの出力をフィルタリングできます。詳細は、dnf input での glob 表現の指定 を参照してください。

関連情報

  • dnf(8) の man ページ