10.6. kdump サービスの有効化および無効化
システムの起動時に kdump
サービスを開始するには、以下の手順を行います。
前提条件
-
kdump
の設定とターゲットの要件をすべて満たしている -
kdump
のインストール用のオプションがすべて、要件に応じて設定されている
手順
kdump
サービスを有効にするには、以下のコマンドを実行します。# systemctl enable kdump.service
これにより、
multi-user.target
のサービスが有効になります。現行セッションでサービスを開始するには、以下のコマンドを使用します。
# systemctl start kdump.service
kdump
サービスを停止するには、以下のコマンドを実行します。# systemctl stop kdump.service
kdump
サービスを無効にするには、以下のコマンドを実行します。# systemctl disable kdump.service
kptr_restrict=1
をデフォルトとして設定することが推奨されます。kptr_restrict
をデフォルトで (1) に設定すると、kdumpctl
サービスは、Kernel Address Space Layout (KASLR) が有効または無効であるかに拘らず、クラッシュカーネルを読み込みます。
トラブルシューティングの手順
kptr_restrict
が (1) に設定されておらず、KASLR が有効になっている場合は、/proc/kore
ファイルの内容がすべてゼロとして生成されます。したがって、kdumpctl
サービスは /proc/kcore
にアクセスしてクラッシュカーネルを読み込むことができません。
推奨の設定を kptr_restrict=1
のままにするように指定して kexec-kdump-howto.txt
ファイルで警告メッセージを表示し、この問題を回避します。
kdumpctl
サービスでクラッシュカーネルが読み込まれるようにするには、以下を確認します。
-
sysctl.conf
ファイルでのカーネルのkptr_restrict=1
設定