13.9. kdump サービスの有効化および無効化

特定のカーネルまたはインストールされているすべてのカーネルで kdump 機能を有効または無効にするように設定できます。kdump 機能を定期的にテストし、適切に動作していることを検証する必要があります。

前提条件

  • システムの root 権限がある。
  • kdump の設定とターゲットの要件をすべて満たしている。サポートしている kdump の設定とダンプ出力先 を参照してください。
  • kdump をインストールするためのすべての設定が、要件に応じてセットアップされている。

手順

  • multi-user.targetkdump サービスを有効にします。

    # systemctl enable kdump.service
  • 現在のセッションでサービスを起動します。

    # systemctl start kdump.service
  • kdump サービスを停止します。

    # systemctl stop kdump.service
  • kdump サービスを無効にします。

    # systemctl disable kdump.service
警告

kptr_restrict=1 をデフォルトとして設定することが推奨されます。kptr_restrict をデフォルトで (1) に設定すると、kdumpctl サービスは、Kernel Address Space Layout (KASLR) が有効または無効であるかに拘らず、クラッシュカーネルを読み込みます。

kptr_restrict1 に設定されておらず、KASLR が有効になっている場合は、/proc/kore ファイルの内容がすべてゼロとして生成されます。kdumpctl サービスは、/proc/kcore ファイルにアクセスしてクラッシュカーネルを読み込むことができません。kexec-kdump-howto.txt ファイルには、kptr_restrict=1 に設定することを推奨する警告メッセージが表示されます。kdumpctl サービスが必ずクラッシュカーネルを読み込むように、sysctl.conf ファイルで次の内容を確認します。

  • sysctl.conf ファイルでのカーネルの kptr_restrict=1 設定