1.2. RPM パッケージ

RPM パッケージは、ファイルのアーカイブと、これらのファイルのインストールと消去に使用されるメタデータで構成されます。具体的には、RPM パッケージには次の要素が含まれています。

GPG 署名
GPG 署名は、パッケージの整合性を検証するために使用されます。
RPM ヘッダー (パッケージのメタデータ)
RPM パッケージマネージャーは、このメタデータを使用して、パッケージの依存関係、ファイルのインストール先、その他の情報を確認します。
ペイロード
ペイロードは、システムにインストールするファイルを含む cpio アーカイブです。

RPM パッケージには 2 つの種類があります。いずれも、同じファイル形式とツールを使用しますが、コンテンツが異なるため、目的が異なります。

ソース RPM (SRPM)
SRPM には、ソースコードと SPEC ファイルが含まれます。これには、ソースコードをバイナリー RPM にビルドする方法が書かれています。必要に応じて、SRPM にはソースコードへのパッチを含めることができます。
バイナリー RPM
バイナリー RPM には、ソースおよびパッチから構築されたバイナリーが含まれます。