48.2. IdM と OpenSSH

IdM サーバーまたはクライアントのインストール時に、インストールスクリプトの一部として以下が行われます。

  • OpenSSH サーバーとクライアントが IdM クライアントマシン上に設定されます。
  • SSSD が、ユーザーおよびホストの SSH 鍵をキャッシュに保存および取得するように設定されます。これにより、IdM は SSH 鍵の汎用および集中化されたリポジトリーとして機能できます。

クライアントインストール時に SSH サービスを有効にすると、SSH サービスの初回起動時に RSA 鍵が作成されます。

注記

ipa-client-install インストールスクリプトを実行してマシンを IdM クライアントとして追加すると、クライアントは 2 つの SSH 鍵 (RSA と DSA) を使用して作成されます。

インストールの一環として、以下を設定できます。

  • --ssh-trust-dns オプションを使用して、鍵のフィンガープリントが保存されている IdM DNS レコードを自動的に信頼するように OpenSSH を設定する。
  • OpenSSH を無効にし、インストールスクリプトが --no-sshd オプションを使用して OpenSSH サーバーを設定しないようにする。
  • --no-dns-sshfp オプションを使用して、ホストが独自の DNS エントリーを含む DNS SSHFP レコードを作成できないようにする。

インストール時にサーバーまたはクライアントを設定しない場合は、後で SSSD を手動で設定できます。SSSD を手動で設定する方法については、OpenSSH サービスのキャッシュを提供するように SSSD を設定 を参照してください。SSSD による SSH 鍵のキャッシュには、ローカルマシンでの管理権限が必要です。