14.8. e2fsck で ext2、ext3、または ext4 ファイルシステムの修復

この手順では、e2fsck ユーティリティーを使用して、破損した ext2、ext3、または ext 4 のファイルシステムを修復します。

手順

  1. サポート調査のためにファイルシステムイメージを保存します。修復前のファイルシステムメタデータイメージは、破損がソフトウェアのバグによるものであるかどうかのサポート調査に役立ちます。修復前のイメージに含まれる破損のパターンは、根本的な分析に役に立つ場合があります。

    注記

    ファイルシステムが大幅に損傷している場合は、メタデータイメージの作成に関連して問題が発生する可能性があります。

    • テスト目的でイメージを作成する場合は、-r オプションを指定して、ファイルシステム自体と同じサイズのスパースファイルを作成します。その後、e2fsck は作成されたファイルで直接操作できます。

      # e2image -r block-device image-file
    • 診断用にアーカイブまたは提供するイメージを作成する場合は、-Q オプションを使用して、転送に適したよりコンパクトなファイル形式を作成します。

      # e2image -Q block-device image-file
  2. ファイルシステムを再マウントしてログを再生します。

    # mount file-system
    # umount file-system
  3. ファイルシステムを自動的に修復します。ユーザーの介入が必要な場合は、e2fsck が出力の未修正の問題を示し、このステータスを終了コードに反映させます。

    # e2fsck -p block-device

    関連情報

    • 2eimage(8) man ページ
    • e2fsck(8) man ページ