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2.3.6. GCC での動的ライブラリーの使用

動的ライブラリーは、スタンドアロンの実行ファイルとして提供します。このファイルは、リンク時およびランタイム時に必要です。このファイルは、アプリケーションの実行可能ファイルからは独立しています。

前提条件

  • GCC がシステムにインストールされている。
  • 有効なプログラムを構成するソースまたはオブジェクトファイルセットがある。動的ライブラリー foo だけが必要になります。
  • foo ライブラリーが libfoo.so ファイルとして利用できる。

プログラムの動的ライブラリーへのリンク

動的ライブラリー foo にプログラムをリンクするには、次のコマンドを実行します。

$ gcc ... -Llibrary_path -lfoo ...

プログラムを動的ライブラリーにリンクすると、作成されるプログラムは常にランタイム時にライブラリーを読み込む必要があります。ライブラリーの場所を特定するオプションは 2 つあります。

  • 実行ファイルに保存された rpath の値を使用する方法
  • ランタイム時に LD_LIBRARY_PATH 変数を使用する方法

実行ファイルに保存された rpath の値を使用する方法

rpath は、リンク時に実行ファイルの一部として保存される特別な値です。その後、実行ファイルからプログラムを読み込む時に、ランタイムリンカーが rpath の値を使用してライブラリーファイルの場所を特定します。

GCC とリンクし、library_path のパスを rpath として保存します。

$ gcc ... -Llibrary_path -lfoo -Wl,-rpath=library_path ...

library_path のパスは、libfoo.so ファイルを含むディレクトリーを参照する必要があります。

重要

-Wl,-rpath= オプションのコンマの後にスペースを追加しないでください。

あとでプログラムを実行するには、次のコマンドを実行します。

$ ./program

LD_LIBRARY_PATH 環境変数を使用する方法

プログラムの実行ファイルに rpath がない場合、ランタイムリンカーは LD_LIBRARY_PATH の環境変数を使用します。この変数の値は、プログラムごとに変更する必要があります。この値は、共有ライブラリーのオブジェクトがあるパスを表す必要があります。

rpath セットがなく、ライブラリーが library_path パスにある状態で、プログラムを実行します。

$ export LD_LIBRARY_PATH=library_path:$LD_LIBRARY_PATH
$ ./program

rpath の値を空白にすると柔軟性がありますが、プログラムを実行するたびに LD_LIBRARY_PATH 変数を設定する必要があります。

ライブラリーのデフォルトディレクトリーへの配置

ランタイムのリンカー設定では、複数のディレクトリーを動的ライブラリーファイルのデフォルトの場所として指定します。このデフォルトの動作を使用するには、ライブラリーを適切なディレクトリーにコピーします。

動的リンカーの動作に関する詳細な説明は、本書の対象外です。詳しい情報は、以下の資料を参照してください。

  • 動的リンカーの Linux man ページ:

    $ man ld.so
  • /etc/ld.so.conf 設定ファイルの内容:

    $ cat /etc/ld.so.conf
  • 追加設定なしに動的リンカーにより認識されるライブラリーのレポート (ディレクトリーを含む):

    $ ldconfig -v