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3.4.5. gcore を使用したプロセスメモリーのダンプ
コアダンプのデバッグのワークフローでは、プログラムの状態をオフラインで分析できます。場合によっては、このプロセスの環境にアクセスするのが困難な場合など、実行中のプログラムでこのワークフローを使用できます。gcore
コマンドを使用すると、実行中にプロセスのメモリーをダンプできます。
前提条件
- コアダンプの概要と作成方法を理解している。
- GCC がシステムにインストールされている。
手順
プロセス ID (pid) を検索します。
ps
、pgrep
、top
などのツールを使用します。$ ps -C some-program
このプロセスのメモリーをダンプします。
$ gcore -o filename pid
これでファイル filename が作成され、その中にプロセスメモリーがダンプされます。メモリーをダンプしている間は、プロセスの実行は停止します。
- コアダンプが終了すると、プロセスは通常の実行を再開します。
SOS レポートを作成して、システムに関する追加情報を提供します。
# sosreport
これにより、設定ファイルのコピーなど、システムに関する情報が含まれる .tar アーカイブが作成されます。
- デバッグを行うコンピューターに、プログラムの実行ファイル、コアダンプ、および SOS レポートを移動します。
- オプション:コアダンプと SOS レポートに移動後に削除して、ディスク領域を解放します。
関連情報
- ナレッジベースアーティクル - 「How to obtain a core file without restarting an application?」