3.2. LVM-VDO ボリュームの物理サイズおよび論理サイズ
このセクションでは、VDO が使用できる物理サイズ、利用可能な物理サイズ、論理サイズを説明します。
- 物理サイズ
これは、VDO プール LV に割り当てられた物理エクステントと同じサイズです。VDO は、以下の目的でこのストレージを使用します。
- 重複排除および圧縮される可能性があるユーザーデータ
- UDS インデックスなどの VDO メタデータ
- 利用可能な物理サイズ
これは、VDO がユーザーデータに使用できる物理サイズの一部です。
これは、物理サイズからメタデータのサイズを引いたものに相当し、スラブサイズの倍数に切り捨てられます。
- 論理サイズ
これは、VDO LV がアプリケーションに提示するプロビジョニングされたサイズです。通常、これは利用可能な物理サイズよりも大きくなります。VDO は現在、絶対最大論理サイズ 4 PB の物理ボリュームの最大 254 倍の論理サイズに対応します。
VDO 論理ボリューム (LV) をセットアップする際には、VDO LV が提示する論理ストレージのサイズを指定します。アクティブな仮想マシンまたはコンテナーをホストする場合、Red Hat は、論理と物理の割合が 10 対 1 のストレージをプロビジョニングすることを推奨します。つまり、物理ストレージを 1 TB 使用している場合は、論理ストレージを 10 TB にします。
--virtualsize
オプションを指定しないと、VDO はボリュームを1:1
の比率でプロビジョニングします。たとえば、VDO LV を 20 GB の VDO プール LV 上に配置すると、VDO はデフォルトのインデックスサイズが使用されている場合に UDS インデックス用に 2.5 GB を確保します。残りの 17.5 GB は、VDO メタデータおよびユーザーデータに提供されます。そのため、使用可能なストレージは 17.5 GB 以下になります。実際の VDO ボリュームを設定するメタデータにより、これよりも少なくなる可能性があります。
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