3.5. LVM-VDO ボリュームの作成

この手順では、VDO プール LV に VDO 論理ボリューム (LV) を作成します。

前提条件

  • VDO ソフトウェアをインストールしている。詳細は、VDO のインストール を参照してください。
  • 空きストレージ容量を持つ LVM ボリュームグループがシステムに存在する。

手順

  1. vdo1 などの VDO LV の名前を選択します。システムの VDO LV ごとに、異なる名前とデバイスを使用する必要があります。

    以下のすべてのステップで、vdo-name をその名前に置き換えてください。

  2. VDO LV を作成します。

    # lvcreate --type vdo \
               --name vdo-name
               --size physical-size
               --virtualsize logical-size \
               vg-name
    • vg-name を、VDO LV を配置する既存の LVM ボリュームグループの名前に置き換えます。
    • logical-size を、VDO LV が提供する論理ストレージのサイズに置き換えます。
    • 物理サイズが 16 TiB を超える場合は、以下のオプションを指定して、ボリューム上のスラブサイズを 32 GiB に増やします。

      --config 'allocation/vdo_slab_size_mb=32768'

      物理サイズが 16 TiB を超える場合にデフォルトのスラブサイズ 2 GiB を使用すると、lvcreate コマンドは次のエラーで失敗します。

      ERROR - vdoformat: formatVDO failed on '/dev/device': VDO Status: Exceeds maximum number of slabs supported

      例3.1 コンテナーストレージ用の VDO LV の作成

      たとえば、1 TB の VDO プール LV で、コンテナーストレージ用に VDO LV を作成するには、次のコマンドを実行します。

      # lvcreate --type vdo \
                 --name vdo1
                 --size 1T
                 --virtualsize 10T \
                 vg-name
      重要

      VDO ボリュームの作成中に問題が発生した場合は、ボリュームを削除してください。

  3. VDO LV にファイルシステムを作成します。

    • XFS ファイルシステムの場合:

      # mkfs.xfs -K /dev/vg-name/vdo-name
    • ext4 ファイルシステムの場合:

      # mkfs.ext4 -E nodiscard /dev/vg-name/vdo-name

関連情報

  • lvmvdo(7) man ページ