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第12章 systemd の概要

systemd は、Linux オペレーティングシステム用のシステムおよびサービスのマネージャーです。SysV init スクリプトと後方互換するように設計されており、システム起動時のシステムサービスの並行スタートアップや、デーモンのオンデマンドのアクティベーション、依存関係ベースのサービス制御論理などの多くの機能を提供します。Red Hat Enterprise Linux 7 以降、systemd は Upstart に代わるデフォルトの init システムです。

systemd は、systemd units の概念を導入します。このユニットは、次の表に挙げられているディレクトリーのいずれかにあるユニット設定ファイルで示されます。

表12.1 systemd のユニットファイルの場所

ディレクトリー詳細

/usr/lib/systemd/system/

インストール済みの RPM パッケージで配布された systemd のユニットファイル。

/run/systemd/system/

ランタイム時に作成された systemd ユニットファイル。このディレクトリーは、インストール済みのサービスのユニットファイルのディレクトリーよりも優先されます。

/etc/systemd/system/

systemctl enable で作成された systemd ユニットファイル、およびサービス拡張向けに追加されたユニットファイル。このディレクトリーは、runtime のユニットファイルのディレクトリーよりも優先されます。

ユニットは、次の情報をカプセル化します。

  • システムサービス
  • ソケットのリッスン
  • init システムに関連するその他のオブジェクト

systemd のデフォルト設定はコンパイル中に定義され、/etc/systemd/system.conf にある systemd 設定ファイルで確認できます。ここに記載されるデフォルトではなく、systemd ユニットでグローバルに選択したデフォルト値を上書きする場合は、このファイルを使用します。

たとえば、タイムアウト制限のデフォルト値 (90 秒) を上書きする場合は、DefaultTimeoutStartSec パラメータを使用して、上書きする値を秒単位で入力します。

DefaultTimeoutStartSec=pass:_required value_

12.1. systemd ユニットタイプ

利用可能な systemd のユニットタイプの完全なリストは、次の表を参照してください。

表12.2 利用可能な systemd のユニットタイプ

ユニットのタイプファイルの拡張子詳細

サービスユニット

.service

システムサービス

ターゲットユニット

.target

systemd ユニットのグループ

自動マウントユニット

.automount

ファイルシステムの自動マウントポイント

デバイスユニット

.device

カーネルが認識するデバイスファイル

マウントユニット

.mount

ファイルシステムのマウントポイント

パスユニット

.path

ファイルシステム内のファイルまたはディレクトリー

スコープユニット

.scope

外部作成のプロセス

スライスユニット

.slice

システムプロセスを管理する、階層的に構成されたユニットのグループ

ソケットユニット

.socket

プロセス間の通信ソケット

スワップユニット

.swap

スワップデバイスまたはスワップファイル

タイマーユニット

.timer

systemd タイマー