22.2. ネストされた仮想化に対するサポート制限

ほとんどの環境では、ネストされた仮想化は RHEL 9 の テクノロジープレビュー としてのみ利用できます。

ただし、Windows Subsystem for Linux (WSL2) を備えた Windows 仮想マシンを使用して、Windows 仮想マシン内に仮想 Linux 環境を作成できます。このユースケースは、特定の条件下では RHEL 9 で完全にサポートされます。

ネストされた仮想化に関連する用語の詳細は、ネストされた仮想化とは を参照してください。

サポート対象の環境

ネストされた仮想化のサポート対象のデプロイメントを作成するには、RHEL 9 L0 ホスト上に L1 Windows 仮想マシンを作成し、WSL2 を使用して L1 Windows 仮想マシン内に仮想 Linux 環境を作成します。現在、この環境は、唯一サポート対象となっているネストされた環境です。

重要

L0 ホストは、Intel または AMD システムである必要があります。現在、ARM や IBM Z などの他のアーキテクチャーはサポート対象外です。

次のオペレーティングシステムのバージョンのみを使用する必要があります。

L0 ホストの場合:L1 仮想マシンの場合:

RHEL 9.2 以降

WSL2 搭載 Windows Server 2019

 

WSL2 搭載 Windows Server 2022

 

WSL2 搭載 Windows 10

 

WSL2 搭載 Windows 11

WSL2 のインストール手順とサポート対象の Linux ディストリビューションの選択手順については、Microsoft のドキュメント を参照してください。

サポート対象のネストされた環境を作成するには、次のいずれかの手順を使用します。

テクノロジープレビュー環境

これらのネストされた環境はテクノロジープレビューとしてのみ利用可能であり、サポート対象外です。

重要

L0 ホストは、Intel、AMD、または IBM Z システムである必要があります。ネストされた仮想化は現在、ARM などの他のアーキテクチャーでは動作しません。

次のオペレーティングシステムのバージョンのみを使用する必要があります。

L0 ホストの場合:L1 仮想マシンの場合:L2 仮想マシンの場合:

RHEL 9.2 以降

RHEL 8.8 以降

RHEL 8.8 以降

 

RHEL 9.2 以降

RHEL 9.2 以降

 

Hyper-V 搭載 Windows Server 2016

Windows Server 2019

 

Hyper-V 搭載 Windows Server 2019

Windows Server 2022

 

Hyper-V 搭載 Windows Server 2022

 
 

Hyper-V 搭載 Windows 10

 
 

Hyper-V 搭載 Windows 11

 
注記

他の Red Hat 仮想化オファリングで使用する場合、RHEL L1 仮想マシンの作成はテストされません。これには以下が含まれます。

  • Red Hat Virtualization
  • Red Hat OpenStack Platform
  • OpenShift Virtualization

テクノロジープレビューのネストされた環境を作成するには、次のいずれかの手順を使用します。

Hypervisor の制限

  • 現在、Red Hat は RHEL-KVM でのみネスト化のテストを行っています。RHEL を L0 ハイパーバイザーとして使用する場合は、RHEL または Windows を L1 ハイパーバイザーとして使用できます。
  • KVM 以外の L0 ハイパーバイザー (VMware ESXi や Amazon Web Services (AWS) など) で L1 RHEL 仮想マシンを使用する場合、RHEL ゲストオペレーティングシステムでの L2 仮想マシンの作成はテストされておらず、機能しない可能性があります。

機能の制限

  • L2 仮想マシンをハイパーバイザーとして使用し、L3 ゲストを作成することは適切にテストされていないため、機能することは想定されていません。
  • 現在、AMD システムでの仮想マシンの移行は、L0 ホストでネストされた仮想化が有効になっている場合には機能しません。
  • IBM Z システムでは、huge-page バッキングストレージとネストされた仮想化を同時に使用することはできません。

    # modprobe kvm hpage=1 nested=1
    modprobe: ERROR: could not insert 'kvm': Invalid argument
    # dmesg |tail -1
    [90226.508366] kvm-s390: A KVM host that supports nesting cannot back its KVM guests with huge pages
  • L0 ホストで利用可能な機能は、L1 ハイパーバイザーでは利用できない場合があります。