5.2. Virt Viewer で仮想マシンのグラフィカルコンソールを開く方法
KVM 仮想マシンのグラフィカルコンソールに接続して、Virt Viewer
デスクトップアプリケーションで開く場合は、以下の手順を行います。
前提条件
- システム、および接続している仮想マシンが、グラフィカルディスプレイに対応している。
- ターゲットの仮想マシンがリモートホストにある場合は、そのホストへの接続およびルートアクセス権限が確保されている。
- (必要に応じて) ターゲットの仮想マシンがリモートホストにある場合は、リモートホストにアクセスしやすくなる ように libvirt と SSH を設定している。
手順
ローカルの仮想マシンに接続するには、次のコマンドを使用して、guest-name を、接続する仮想マシンの名前に置き換えます。
# virt-viewer guest-name
リモートの仮想マシンに接続するには、SSH プロトコルで
virt-viewer
コマンドを実行します。たとえば、次のコマンドは、root 権限で、リモートシステム 10.0.0.1 にある guest-name という名前の仮想マシンに接続します。接続には、10.0.0.1 用の root 認証も必要になります。# virt-viewer --direct --connect qemu+ssh://root@10.0.0.1/system guest-name root@10.0.0.1's password:
検証
接続が正しく機能している場合は、Virt Viewer
画面に仮想マシンのディスプレイが表示されます。
実際のマシンの場合と同じように、マウスとキーボードを使用して仮想マシンのコンソールと相互作用できます。仮想マシンコンソールには、仮想マシンで実行しているアクティビティーが表示されます。
トラブルシューティング
- グラフィカルコンソールをクリックしても効果がない場合は、コンソールを全画面表示にします。これは、マウスカーソルオフセットの既知の問題です。
関連情報
-
virt-viewer
の man ページ - リモートの仮想化ホストへの簡単なアクセスの設定
- Web コンソールを使用した仮想マシンとの相互作用