第6章 仮想マシンのシャットダウン

RHEL 9 でホストされた実行中の仮想マシンをシャットダウンする場合は、コマンドラインインターフェイス または Web コンソールの GUI を使用します。

6.1. コマンドラインインターフェイスを使用した仮想マシンのシャットダウン

応答している仮想マシンをシャットダウンするには、以下のいずれかを行います。

  • ゲストに接続している 場合に、ゲスト OS に適したシャットダウンコマンドを使用
  • ホストで virsh shutdown コマンドを使用

    • 仮想マシンがローカルホストにある場合は、以下のコマンドを実行します。

      # virsh shutdown demo-guest1
      Domain 'demo-guest1' is being shutdown
    • 仮想マシンがリモートホスト (この例では 192.0.2.1) にある場合は、以下のコマンドを実行します。

      # virsh -c qemu+ssh://root@192.0.2.1/system shutdown demo-guest1
      
      root@192.0.2.1's password:
      Domain 'demo-guest1' is being shutdown

応答しない場合など、仮想マシンを強制的にシャットダウンする場合は、そのホストで virsh destroy コマンドを実行します。

# virsh destroy demo-guest1
Domain 'demo-guest1' destroyed
注記

virsh destroy コマンドは、仮想マシンの設定またはディスクイメージを削除するわけではありません。物理マシンから電源コードを抜くのと同様に、仮想マシンの実行中の仮想マシンインスタンスを終了するだけになります。したがって、まれに、virsh destroy により、仮想マシンのファイルシステムが破損することがあるため、その他のシャットダウン方法がすべて失敗した場合に限り、このコマンドを使用することが推奨されます。