第32章 NetworkManager で特定接続の IPv6 の無効化
NetworkManager を使用してネットワークインターフェイスを管理するシステムでは、ネットワークが IPv4 のみを使用している場合は、IPv6 プロトコルを無効にできます。IPv6
を無効にすると、NetworkManager はカーネルに対応する sysctl
値を自動的に設定します。
注記
カーネルの設定項目またはカーネルブートパラメーターを使用して IPv6 を無効にする場合は、システム設定に追加で配慮が必要です。詳細は、ナレッジベースの記事 How do I disable or enable the IPv6 protocol in RHEL? を参照してください。
32.1. nmcli を使用した接続で IPv6 の無効化
nmcli
ユーティリティーを使用して、コマンドラインで IPv6
プロトコルを無効にすることができます。
前提条件
- システムは、NetworkManager を使用してネットワークインターフェイスを管理します。
手順
必要に応じて、ネットワーク接続のリストを表示します。
# nmcli connection show NAME UUID TYPE DEVICE Example 7a7e0151-9c18-4e6f-89ee-65bb2d64d365 ethernet enp1s0 ...
接続の
ipv6.method
パラメーターをdisabled
に設定します。# nmcli connection modify Example ipv6.method "disabled"
ネットワーク接続が再起動します。
# nmcli connection up Example
検証
デバイスの IP 設定を表示します。
# ip address show enp1s0 2: enp1s0: <BROADCAST,MULTICAST,UP,LOWER_UP> mtu 1500 qdisc fq_codel state UP group default qlen 1000 link/ether 52:54:00:6b:74:be brd ff:ff:ff:ff:ff:ff inet 192.0.2.1/24 brd 192.10.2.255 scope global noprefixroute enp1s0 valid_lft forever preferred_lft forever
inet6
エントリーが表示されない場合は、デバイスでIPv6
が無効になります。/proc/sys/net/ipv6/conf/enp1s0/disable_ipv6
ファイルに値1
が含まれていることを確認します。# cat /proc/sys/net/ipv6/conf/enp1s0/disable_ipv6 1
値が
1
の場合は、デバイスに対してIPv6
が無効になります。