8.9. コマンドラインを使用した WireGuard サーバーでの firewalld の設定

クライアントからの着信接続を許可するには、WireGuard サーバーで firewalld サービスを設定する必要があります。また、クライアントが WireGuard サーバーをデフォルトゲートウェイとして使用し、すべてのトラフィックをトンネル経由でルーティングできるようにするには、マスカレードを有効にする必要があります。

手順

  1. firewalld サービスで着信接続用の WireGuard ポートを開きます。

    # firewall-cmd --permanent --add-port=51820/udp --zone=public
  2. クライアントがすべてのトラフィックをトンネル経由でルーティングし、WireGuard サーバーをデフォルトゲートウェイとして使用する場合は、public ゾーンのマスカレードを有効にします。

    # firewall-cmd --permanent --zone=public --add-masquerade
  3. firewalld ルールを再読み込みします。

    # firewall-cmd --reload

検証

  • public ゾーンの設定を表示します。

    # firewall-cmd --list-all
    public (active)
      ...
      ports: 51820/udp
      masquerade: yes
      ...

関連情報

  • firewall-cmd(1) の man ページ