第19章 デフォルトのゲートウェイ設定の管理
デフォルトゲートウェイは、他のルートがパケットの宛先と一致する場合にネットワークパケットを転送するルーターです。ローカルネットワークでは、通常、デフォルトゲートウェイは、インターネットの近くの 1 ホップのホストです。
19.1. nmcli を使用した既存の接続でデフォルトのゲートウェイ設定
ほとんどの場合、管理者は、nmcli を使用したイーサネット接続の設定 などの説明に従って接続を作成する場合のデフォルトのゲートウェイを設定します。
ほとんどの場合、管理者は、接続を作成する場合のデフォルトのゲートウェイを設定します。ただし、nmcli
ユーティリティーを使用して、以前に作成した接続でデフォルトのゲートウェイ設定を設定したり、更新したりできます。
前提条件
- デフォルトゲートウェイが設定されている接続で、静的 IP アドレスを少なくとも 1 つ設定している。
-
物理コンソールにログインしている場合は、十分な権限を有している。それ以外の場合は、
root
権限が必要になります。
手順
デフォルトゲートウェイの IP アドレスを設定します。
たとえば、
example
接続のデフォルトゲートウェイの IPv4 アドレスを192.0.2.1
に設定するには、次のコマンドを実行します。# nmcli connection modify example ipv4.gateway "192.0.2.1"
たとえば、
example
接続のデフォルトゲートウェイの IPv6 アドレスを2001:db8:1::1
に設定するには、次のコマンドを実行します。# nmcli connection modify example ipv6.gateway "2001:db8:1::1"
ネットワーク接続を再起動して、変更を有効にします。たとえば、コマンドラインで
example
接続を再起動するには、次のコマンドを実行します。# nmcli connection up example
警告このネットワーク接続を現在使用しているすべての接続が、再起動時に一時的に中断されます。
必要に応じて、ルートがアクティブであることを確認します。
IPv4 デフォルトゲートウェイを表示するには、次のコマンドを実行します。
# ip -4 route default via 192.0.2.1 dev example proto static metric 100
IPv6 デフォルトゲートウェイを表示するには、次のコマンドを実行します。
# ip -6 route default via 2001:db8:1::1 dev example proto static metric 100 pref medium