6.4. nm-connection-editor を使用したネットワークブリッジの設定

グラフィカルインターフェイスで Red Hat Enterprise Linux を使用する場合は、nm-connection-editor アプリケーションを使用してネットワークブリッジを設定できます。

nm-connection-editor は、新しいポートだけをブリッジに追加できることに注意してください。既存の接続プロファイルをポートとして使用するには、nmcli を使用したネットワークブリッジの設定 の説明に従って、nmcli ユーティリティーを使用してブリッジを作成します。

前提条件

  • サーバーに、2 つ以上の物理ネットワークデバイスまたは仮想ネットワークデバイスがインストールされている。
  • ブリッジのポートとしてイーサネットデバイスを使用するには、物理または仮想のイーサネットデバイスをサーバーにインストールする必要があります。
  • ブリッジのポートとしてチーム、ボンディング、または VLAN デバイスを使用するには、これらのデバイスがまだ設定されていないことを確認してください。

手順

  1. ターミナルを開き、nm-connection-editor と入力します。

    $ nm-connection-editor
  2. + ボタンをクリックして、新しい接続を追加します。
  3. 接続タイプ Bridge を選択し、作成 をクリックします。
  4. Bridge タブで以下を行います。

    1. オプション: Interface name フィールドにブリッジインターフェイスの名前を設定します。
    2. 追加 ボタンをクリックして、ネットワークインターフェイスの新しい接続プロファイルを作成し、プロファイルをポートとしてブリッジに追加します。

      1. インターフェイスの接続タイプを選択します。たとえば、有線接続に Ethernet を選択します。
      2. 必要に応じて、ポートデバイスの接続名を設定します。
      3. イーサネットデバイスの接続プロファイルを作成する場合は、Ethernet タブを開き、Device フィールドで選択し、ポートとしてブリッジに追加するネットワークインターフェイスを選択します。別のデバイスタイプを選択した場合は、それに応じて設定します。
      4. Save をクリックします。
    3. ブリッジに追加する各インターフェイスに、直前の手順を繰り返します。

      add nic to bridge in nm connection editor

  5. オプション: スパニングツリープロトコル (STP) オプションなどの追加のブリッジ設定を行います。
  6. IPv4 Settings タブと IPv6 Settings タブの両方で IP アドレス設定を設定します。

    • このブリッジデバイスを他のデバイスのポートとして使用するには、Method フィールドを Disabled に設定します。
    • DHCP を使用するには、Method フィールドをデフォルトの Automatic (DHCP) のままにします。
    • 静的 IP 設定を使用するには、Method フィールドを Manual に設定し、それに応じてフィールドに値を入力します。

      bridge IP settings nm connection editor

  7. Save をクリックします。
  8. nm-connection-editor を閉じます。

検証

  • ip ユーティリティーを使用して、特定のブリッジのポートであるイーサネットデバイスのリンクステータスを表示します。

    # ip link show master bridge0
    3: enp7s0: <BROADCAST,MULTICAST,UP,LOWER_UP> mtu 1500 qdisc fq_codel master bridge0 state UP mode DEFAULT group default qlen 1000
        link/ether 52:54:00:62:61:0e brd ff:ff:ff:ff:ff:ff
    4: enp8s0: <BROADCAST,MULTICAST,UP,LOWER_UP> mtu 1500 qdisc fq_codel master bridge0 state UP mode DEFAULT group default qlen 1000
        link/ether 52:54:00:9e:f1:ce brd ff:ff:ff:ff:ff:ff
  • bridge ユーティリティーを使用して、任意のブリッジデバイスのポートであるイーサネットデバイスの状態を表示します。

    # bridge link show
    3: enp7s0: <BROADCAST,MULTICAST,UP,LOWER_UP> mtu 1500 master bridge0 state forwarding priority 32 cost 100
    4: enp8s0: <BROADCAST,MULTICAST,UP,LOWER_UP> mtu 1500 master bridge0 state listening priority 32 cost 100
    5: enp9s0: <BROADCAST,MULTICAST,UP,LOWER_UP> mtu 1500 master bridge1 state forwarding priority 32 cost 100
    6: enp11s0: <BROADCAST,MULTICAST,UP,LOWER_UP> mtu 1500 master bridge1 state blocking priority 32 cost 100
    ...

    特定のイーサネットデバイスのステータスを表示するには、bridge link show dev ethernet_device_name コマンドを使用します。