第30章 mptcpd サービスの管理
このセクションでは、mptcpd
サービスの基本的な管理について説明します。mptcpd
パッケージは、TCP
環境で mptcp
プロトコルをオンにする mptcpize
ツールを提供します。
30.1. mptcpd の設定
mptcpd
サービスは、mptcp
エンドポイントを設定するためのインストルメントを提供する mptcp
プロトコルのコンポーネントです。mptcpd
サービスは、デフォルトでアドレスごとにサブフローエンドポイントを作成します。エンドポイントリストは、実行中のホストでの IP アドレスの変更に応じて動的に更新されます。mptcpd
サービスは、エンドポイントのリストを自動的に作成します。ip
ユーティリティーを使用する代わりに複数のパスを有効にします。
前提条件
-
インストールされた
mptcpd
パッケージ
手順
次のコマンドを使用して、カーネルで
mptcp.enabled
オプションを有効にします。# echo "net.mptcp.enabled=1" > /etc/sysctl.d/90-enable-MPTCP.conf # sysctl -p /etc/sysctl.d/90-enable-MPTCP.conf
mptcpd
サービスを開始します。# systemctl start mptcp.service
エンドポイントの作成を確認します。
# ip mptcp endpoint
mptcpd
サービスを停止するには、次のコマンドを使用します。# systemctl stop mptcp.service
-
mptcpd
サービスを手動で設定するには、/etc/mptcpd/mptcpd.conf
設定ファイルを変更します。
mptcpd サービスが作成するエンドポイントは、ホストがシャットダウンするまで続くことに注意してください。
関連情報
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mptcpd(8)
の man ページ。