論理ボリュームの設定および管理

Red Hat Enterprise Linux 9

RHEL での LVM の設定および管理

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概要

論理ボリューム管理 (LVM) は、物理ストレージ上に抽象化レイヤーを作成して、ファイルシステム、データベース、またはアプリケーションが使用できる仮想ブロックストレージデバイスである論理ストレージボリュームを作成します。物理ボリューム (PV) は、パーティションまたはディスク全体のいずれかです。これらの PV を使用すると、ボリュームグループ (VG) を作成し、利用可能なストレージから論理ボリューム (LV) 用のディスク領域のプールを作成できます。
論理ボリューム (LV) は、物理ボリュームをボリュームグループに結合することで作成できます。LV は物理ストレージを使用するよりも柔軟性があり、作成した LV は物理デバイスのパーティション再設定や再フォーマットを行わずに拡張または縮小できます。
また、LVM を使用すると、シンプロビジョニングされた論理ボリューム、元のボリュームのスナップショット、RAID ボリューム、キャッシュボリューム、ストライプ化論理ボリュームの作成など、いくつかの高度な操作を実行することもできます。