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10.2.2. RHEL for Edge イメージの更新の手動でのデプロイ
RHEL for Edge の Blueprint を編集した後、イメージコミットを更新することができます。Image Builder は、更新された RHEL for Edge イメージの新しいコミットを生成します。この新しいコミットを使用して、最新のパッケージバージョンまたは追加パッケージのイメージをデプロイしてください。
RHEL for Edge イメージの更新をデプロイするには、前提条件を満たしていることを確認し、手順に従ってください。
前提条件
- RHEL システムで、Image Builder ダッシュボードにアクセス済みである。
- RHEL for Edge イメージの Blueprint を作成済みである。
- RHEL for Edge イメージの Blueprint を編集済みである。RHEL Web コンソールで Image Builder を使用した RHEL for Edge イメージの Blueprint の編集 を参照してください。
手順
- Image Builder のダッシュボードで、編集した Blueprint の Create Image をクリックします。
Create Image のウィンドウで、以下の手順を実行します。
-
Type
のドロップダウンリストから、「RHEL for Edge Commit (.tar)」を選択します。 -
Parent commit
テキストボックスで、以前に生成された親コミット ID を指定します。Extracting RHEL for Edge image commitを参照してください。 -
Ref テキストボックスでは、コミットの名前を指定するか、空欄のままにしておくことができます。デフォルトでは、Web コンソールは Ref を
rhel/9/arch_name/edge
として指定します。 Create をクリックします。Image Builder は、更新された Blueprint 用に RHEL for Edge イメージを作成します。
RHEL for Edge イメージの作成の進捗状況を確認するには、ブレッドクラムから Blueprint 名をクリックし、次に
Images
タブをクリックします。注記イメージ作成プロセスの完了まで数分かかります。
作成したイメージには、追加した最新のパッケージがある場合は含まれ、親としてオリジナルの
commit ID
を持っています。
-
- 作成した RHEL for Edge イメージをダウンロードします。RHEL for Edge イメージのダウンロードの詳細は、RHEL for Edge イメージのダウンロード を参照してください。
- OSTree コミットを展開します。OSTree コミットの抽出の詳細は、Edge イメージのコミットに対する RHEL の抽出 を参照してください。
今回は子コミット ID を提供し、docker コンテナーをビルドします。
# podman build -t name-of-server --build-arg commit=uuid-child_commit.tar .
コンテナーを実行します。
# podman run --rm -p 8000:80 name-of-server
プロビジョニングされた RHEL システム上で、オリジナルの Edge イメージから、現在の状態を確認します。
$ rpm-ostree status
新しいコミット ID がない場合は、以下のコマンドを実行して、利用可能なアップグレードの有無を確認します。
$ rpm-ostree upgrade --check
コマンドの出力は、現在アクティブな OSTree コミット ID を提供します。
OSTree を更新して、新しい OSTree のコミット ID を利用できるようにします。
$ rpm-ostree upgrade
OSTree は、リポジトリーに更新があるかどうかを確認します。ある場合は、更新を取得し、この新しいコミット更新のデプロイメントを有効化できるように、システムの再起動を要求します。
再度、現在の状態を確認します。
$ rpm-ostree status
これで、2 つのコミットが利用可能であることが確認できます。
- アクティブな親コミット。
- アクティブではなく、1 つの違いを含む新しいコミット。
新しいデプロイメントを有効にし、新しいコミットを有効にするには、システムを再起動します。
# systemctl reboot
Anaconda インストーラーは、新しいデプロイメントで再起動します。ログイン画面では、起動に利用可能な新しいデプロイメントが表示されます。
- 最新のコミット/デプロイメントで起動すると、rpm-ostree upgrade コマンドは、新しいデプロイメントが一覧内で最初に表示されるようにブートエントリーを自動的に順序を指定します。必要に応じて、キーボードの矢印キーを使用して GRUB メニューエントリーを選択し、Enter を押します。
- ログインユーザーのアカウント認証情報を提供してください。
OSTree の状態を確認します。
$ rpm-ostree status
コマンド出力は、アクティブなコミット ID を提供します。
変更したパッケージが存在する場合は、親コミットと新しいコミットの間で diff を実行します。
$ rpm-ostree db diff parent_commit new_commit
更新により、インストールしたパッケージが利用可能になり、すぐに使用できる状態になっていることがわかります。