18.14. storage RHEL システムロールを使用し、LVM 上の VDO ボリュームを圧縮および重複排除する Ansible Playbook の例

本セクションでは、Ansible Playbook の例を紹介します。この Playbook は storage RHEL System Role を適用して、Virtual Data Optimizer (VDO) を使用して論理ボリューム (LVM) の圧縮および重複排除を有効にします。

例18.11 myvg ボリュームグループに、mylv1 LVM VDO ボリュームを作成する Playbook

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- name: Create LVM VDO volume under volume group 'myvg'
  hosts: all
  roles:
    -rhel-system-roles.storage
  vars:
    storage_pools:
     - name: myvg
       disks:
         - /dev/sdb
       volumes:
         - name: mylv1
           compression: true
           deduplication: true
           vdo_pool_size: 10 GiB
           size: 30 GiB
           mount_point: /mnt/app/shared

この例では、compression プールおよび deduplication プールを true に設定します。これは、VDO が使用されることを指定します。以下では、このパラメーターの使用方法を説明します。

  • deduplication は、ストレージボリュームに保存されている重複データの重複排除に使用されます。
  • 圧縮は、ストレージボリュームに保存されているデータを圧縮するために使用されます。これにより、より大きなストレージ容量が得られます。
  • vdo_pool_size は、ボリュームがデバイスで使用する実際のサイズを指定します。VDO ボリュームの仮想サイズは、size パラメーターで設定します。注記:LVM VDO は Storage ロールで使用されるため、プールごとに圧縮と重複排除を使用できるボリュームは 1 つだけです。