8.4. システムロールを使用したポートの設定

RHEL firewall システムロールを使用すると、着信トラフィックに対してローカルファイアウォールでポートを開くか、または閉じて、再起動後に新しい設定を永続化できます。たとえば、HTTPS サービスの着信トラフィックを許可するようにデフォルトゾーンを設定できます。

Ansible コントロールノードで以下の手順を実行します。

前提条件

  • 制御ノードと管理対象ノードを準備している
  • 管理対象ノードで Playbook を実行できるユーザーとして制御ノードにログインします。
  • 管理対象ノードへの接続に使用するアカウントには、そのノードに対する sudo 権限があります。
  • この Playbook を実行する管理対象のノードまたは管理対象のノードのグループは、Ansible インベントリーファイルにリストされています。

手順

  1. ~/opening-a-port.yml などの Playbook ファイルを次の内容で作成します。

    ---
    - name: Configure firewalld
      hosts: managed-node-01.example.com
      tasks:
      - name: Allow incoming HTTPS traffic to the local host
        include_role:
          name: rhel-system-roles.firewall
    
        vars:
          firewall:
            - port: 443/tcp
              service: http
              state: enabled
              runtime: true
              permanent: true

    permanent: true オプションを使用すると、再起動後も新しい設定が維持されます。

  2. Playbook を実行します。

    # ansible-playbook ~/opening-a-port.yml

検証

  • 管理対象ノードで、HTTPS サービスに関連付けられた 443/tcp ポートが開いていることを確認します。

    # firewall-cmd --list-ports
    443/tcp

関連情報

  • /usr/share/ansible/roles/rhel-system-roles.firewall/README.md