第1章 RHEL System Roles を使用するための制御ノードと管理対象ノードの準備

個々の RHEL システムロールを使用してサービスおよび設定を管理する前に、関連するホストを準備します。

1.1. RHEL システムロールの概要

RHEL システムロールは、Ansible ロールおよびモジュールのコレクションです。RHEL システムロールは、複数の RHEL システムをリモートで管理するための設定インターフェイスを提供します。このインターフェイスは、RHEL の複数のバージョンにわたるシステム設定の管理と、新しいメジャーリリースの導入を可能にします。

Red Hat Enterprise Linux 9 のインターフェイスは、現在、以下のロールから設定されます。

  • 証明書の発行および更新
  • カーネル設定 (kernel_settings)
  • メトリクス (metrics)
  • Network Bound Disk Encryption クライアントと Network Bound Disk Encryption サーバー (nbde_clientnbde_server)
  • ネットワーキング (network)
  • Postfix (postfix)
  • SSH クライアント (ssh)
  • SSH サーバー (sshd)
  • システム全体の暗号化ポリシー (crypto_policies)
  • 端末セッションの録画 (tlog)

これらのロールはすべて、AppStream リポジトリーで利用可能な rhel-system-roles パッケージで提供されます。

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