第9章 システムロールの postfix ロールの変数

postfix ロール変数により、ユーザーは postfix Mail Transfer Agent (MTA) をインストール、設定、および起動できます。

以下のロール変数がこのセクションで定義されています。

  • postfix_conf:サポートされているすべての postfix 設定パラメーターのキーと値のペアが含まれています。初期設定では、この postfix_conf には値が設定されていません。
postfix_conf:
  relayhost: example.com

シナリオで既存の設定を削除し、必要な設定を Postfix のクリーンインストールの上に適用する必要がある場合は、postfix_conf ディクショナリー内で previous: replaced オプションを指定します。

previous: replaced オプション:

postfix_conf:
  relayhost: example.com
  previous: replaced
  • postfix_check:設定変更を検証するために、postfix の起動時に確認が実行されたかどうかを判断します。デフォルト値は true です。

以下はその例です。

postfix_check: true
  • postfix_backup:設定のバックアップコピーを 1 つ作成するかどうかを決定します。デフォルトでは、postfix_backup の値は false です。

以前のバックアップを上書きする場合は、以下のコマンドを実行します。

# *cp /etc/postfix/main.cf /etc/postfix/main.cf.backup*

postfix_backup の値を true に変更した場合は、postfix_backup_multiple の値も false に設定する必要があります。

以下はその例です。

postfix_backup: true
postfix_backup_multiple: false
  • postfix_backup_multiple:ロールが設定のタイムスタンプ付きバックアップコピーを作成するかどうかを決定します。

複数のバックアップコピーを保持するには、次のコマンドを実行します。

# *cp /etc/postfix/main.cf /etc/postfix/main.cf.$(date -Isec)*

デフォルトでは、postfix_backup_multiple の値は true です。postfix_backup_multiple:true 設定は postfix_backup をオーバーライドします。postfix_backup を使用する場合は、postfix_backup_multiple:false を設定する必要があります。

重要

設定パラメーターは削除できません。postfix ロールを実行する前に、postfix_conf を必要なすべてにの設定パラメーター設定し、ファイルモジュールを使用して /etc/postfix/main.cf を削除します。

9.1. 関連情報

  • /usr/share/doc/rhel-system-roles/postfix/README.md