第8章 システムロールを使用した firewalld の設定

firewall システムロールを使用すると、一度に複数のクライアントに firewalld サービスを設定できます。この解決策は以下のとおりです。

  • 入力設定が効率的なインターフェイスを提供する。
  • 目的の firewalld パラメーターを 1 か所で保持する。

コントロールノードで firewall ロールを実行すると、システムロールは firewalld パラメーターを管理対象ノードに即座に適用し、再起動後も維持されます。

8.1. RHEL システムロール firewall の概要

RHEL システムロールは、Ansible 自動化ユーティリティーのコンテンツセットです。このコンテンツは、Ansible 自動化ユーティリティーとともに、複数のシステムをリモートで管理するための一貫した設定インターフェイスを提供します。

firewalld サービスの自動設定に、RHEL システムロールからの rhel-system-roles.firewall ロールが導入されました。rhel-system-roles パッケージには、このシステムロールと参考ドキュメントも含まれます。

firewalld パラメーターを自動化された方法で 1 つ以上のシステムに適用するには、Playbook で firewall システムロール変数を使用します。Playbook は、テキストベースの YAML 形式で記述された 1 つ以上のプレイの一覧です。

インベントリーファイルを使用して、Ansible が設定するシステムセットを定義できます。

firewall ロールを使用すると、以下のような異なる firewalld パラメーターを設定できます。

  • ゾーン。
  • パケットが許可されるサービス。
  • ポートへのトラフィックアクセスの付与、拒否、または削除。
  • ゾーンのポートまたはポート範囲の転送。

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