11.3. シェルおよびコマンドラインツール

ifcfg ファイルを使用したネットワークインターフェイスの名前変更に失敗する

RHEL 9 では、initscripts はデフォルトでインストールされません。その結果、ifcfg ファイルを使用したネットワークインターフェイスの名前変更に失敗します。この問題を解決するには、udev ルールを使用するか、ファイルをリンクしてインターフェイスの名前を変更することが推奨されます。詳細は、一貫したネットワークインターフェイスデバイスの命名 および systemd.link(5) の man ページを参照してください。

推奨される方法のいずれも使用できない場合は、initscripts パッケージをインストールします。

Bugzilla:2018112

RHEL 9 では、chkconfig パッケージがデフォルトでインストールされない

システムサービス用のランレベル情報を更新およびクエリーする chkconfig パッケージは、RHEL 9 ではデフォルトでインストールされません。

サービスを管理するには、systemctl コマンドを使用するか、chkconfig パッケージを手動でインストールします。

systemd の詳細は、systemd の管理 を参照してください。systemctl ユーティリティーの使用方法については、systemctl を使用したシステムサービスの管理 を参照してください。

Bugzilla:2053598

Service Location Protocol (SLP) は UDP を介した攻撃に対して脆弱である

OpenSLP は、プリンターやファイルサーバーなどのローカルエリアネットワーク内のアプリケーションに動的設定メカニズムを提供します。ただし、SLP は、インターネットに接続されたシステムで UDP を介した反射型/増幅型サービス拒否攻撃に対して脆弱です。SLP を使用すると、認証されていない攻撃者は、SLP 実装によって設定された制限なしで新しいサービスを登録できます。攻撃者は UDP を使用し、送信元アドレスをスプーフィングすることで、サービス一覧を要求し、スプーフィングされたアドレスにサービス拒否を作成できます。

外部の攻撃者が SLP サービスにアクセスできないようにするには、インターネットに直接接続されているなど、信頼できないネットワークで実行されているすべてのシステムで SLP を無効にします。または、この問題を回避するには、UDP および TCP ポート 427 でトラフィックをブロックまたはフィルタリングするようにファイアウォールを設定します。

Bugzilla:2184570