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8.8. カーネル

RHEL 9 カーネルで kdump サービスが起動しない

RHEL 9 カーネルには、crashkernel=auto パラメーターがデフォルトとして設定されていません。そのため、デフォルトでは kdump が起動できません。

この問題を回避するには、crashkernel= オプションを必要な値に設定します。

たとえば、grubby ユーティリティーを使用して 256 MB のメモリーを確保するには、以下のコマンドを入力します。

# grubby --args crashkernel=256M --update-kernel ALL

その結果、RHEL 9 カーネルは kdump を開始し、設定されたメモリーサイズの値を使用して vmcore ファイルをダンプします。

(BZ#1894783)

kdump メカニズムは LUKS 暗号化ターゲットで vmcore ファイルをキャプチャーできない

Linux Unified Key Setup (LUKS) で暗号化されたパーティションを使用するシステムで kdump を実行する場合、システムには一定量の使用可能なメモリーが必要です。使用可能なメモリーが必要なメモリー量より少ない場合、systemd-cryptsetup サービスはパーティションのマウントに失敗します。その結果、2 番目のカーネルは LUKS 暗号化ターゲット上のクラッシュダンプファイル (vmcore) のキャプチャに失敗します。

kdumpctl Estimate コマンドを使用すると、kdump に必要な推奨メモリーサイズである 推奨クラッシュカーネル値 を照会できます。

この問題を回避するには、次の手順を使用して、LUKS 暗号化ターゲットで kdump に必要なメモリーを設定します。

  1. 推定 crashkernel 値を出力します。

    # kdumpctl estimate
  2. crashkernel の値を増やして、必要なメモリー量を設定します。

    # grubby --args=crashkernel=652M --update-kernel=ALL
  3. システムを再起動して、変更を反映させます。

    # reboot

これにより、LUKS で暗号化したパーティションがあるシステムで kdump が正常に機能します。

(BZ#2017401)

起動時にクラッシュカーネルメモリーの割り当てに失敗する

特定の Ampere Altra システムでは、利用可能なメモリーが 1 GB 未満の場合に、起動中に kdump の使用に対してクラッシュカーネルメモリーの割り当てに失敗します。その結果、必要なメモリーが使用可能なメモリーサイズを超えているため、kdumpctl コマンドは kdump サービスの開始に失敗します。

回避策として、crashkernel パラメーターの値を 240 MB 以上減らしてサイズ要件に合わせます (例 : crashkernel=240M)。その結果、Ampere Altra システムで kdump のクラッシュカーネルメモリー割り当てが失敗しなくなりました。

(BZ#2065013)

kTLS は、TLS 1.3 の NIC へのオフロードをサポートしない

Kernel Transport Layer Security(kTLS) は、TLS 1.3 の NIC へのオフロードをサポートしていません。そのため、NIC が TLS オフロードをサポートしていても、TLS 1.3 によるソフトウェア暗号化が使用されます。この問題を回避するには、オフロードが必要な場合は TLS 1.3 を無効にしてください。その結果、TLS 1.2 のみをオフロードすることができます。TLS 1.3 が使用されている場合、TLS 1.3 をオフロードすることができないため、パフォーマンスが低下します。

(BZ#2000616)