1.9. アプリケーション間でのメディアの共有

Red Hat Enterprise Linux 8 には、マルチメディアデバイスへのアクセスとアプリケーション間のメディア共有を確立する PipeWire メディアサーバーが含まれます。

GNOME Shell on Wayland でリモートデスクトップセッションを実行すると、PipeWire や VNC サーバーが使用されます。リモートデスクトップセッションの機能は、gnome-remote-desktop パッケージおよび pipewire パッケージで利用できるようになります。

X.Org でリモートデスクトップセッションに必要なのは、VNC のみです。この機能は、X.Org では vino パッケージで利用できます。

GNOME Shell on Wayland で実行すると、BlueJeans などのテレカンファレンスツールでも PipeWire が使用されます。このとき、テレカンファレンスツールで画面を共有し始めると、pipewire サービス が自動的に有効化されます。

pipewire サービス のステータスを確認するには、次のコマンドを実行します。

~]$ systemctl --user status pipewire