第19章 選択したタスクのロック

本セクションでは、次のタスクをユーザーが行わないようにロックする方法を説明します。

  • 印刷
  • ディスク上でのファイルの保存
  • パーティションの再設定
  • ユーザーのログアウトおよびユーザーの切り替え

19.1. 印刷のロック

ユーザーに印刷ダイアログボックスが表示されないように、無効にすることができます。これは、ユーザーに一時的なアクセスを提供する場合や、ユーザーがネットワークプリンターで印刷できないようにする場合に役に立ちます。

重要

この機能は、この機能に対応するアプリケーションでのみ動作します。すべての GNOME およびサードパーティーアプリケーションでこの機能が有効になっているわけではありません。この機能に対応していないアプリケーションでは、変更しても何も起こりません。

アプリケーションから印刷できないようにするには、org.gnome.desktop.lockdown.disable-printing キーをロックします。

手順

  1. ユーザープロファイルがない場合は、/etc/dconf/profile/user に作成します。

    user-db:user
    system-db:local
  2. マシン全体の設定用にローカルデータベースを /etc/dconf/db/local.d/00-lockdown ファイルに作成します。

    [org/gnome/desktop/lockdown]
    
    # Prevent applications from printing
    disable-printing=true
  3. ユーザーの設定を上書きし、ユーザーが /etc/dconf/db/local.d/locks/lockdown ファイルの設定を変更できないようにします。

    # List the keys used to configure lockdown
    /org/gnome/desktop/lockdown/disable-printing
  4. システムデータベースを更新します。

    # dconf update

上記手順の実行後は、EvolutionEvinceGedit など、このロックダウンキーに対応しているアプリケーションによる印刷が無効になります。