第6章 具体的な GNOME の設定
6.1. GNOME 設定の概要
次のコンポーネントは、GNOME デスクトップ環境に設定を保存します。
- GSettings
- GNOME アプリケーション設定用の高レベル API。
dconf
データベース- GNOME 設定を保存するためのキーベースの Binary Large Object (BLOB) データベース。GDM、アプリケーション、プロキシー設定などのユーザー設定を管理し、GSettings のバックエンドとして機能します。
次のいずれかのツールを使用して、GSettings 値を表示および編集できます。
- dconf-editor グラフィカルアプリケーション
- dconf-editor は、設定および編集を確認する GUI を提供します。設定の階層はツリービューで表示され、説明、タイプ、デフォルト値などの各設定の追加情報も表示します。
gsettings
コマンドラインユーティリティー-
gsettings
ユーティリティーを使用すると、dconf
の値を表示および設定できます。gsettings
ユーティリティーは、コマンドおよび設定の Bash 補完に対応します。このツールを使用すると、シェルスクリプトでの設定を自動化することもできます。 dconf
コマンドラインユーティリティーdconf
データベースとの間で個々の値またはディレクトリー全体を読み書きするために使用されるコマンドラインユーティリティーです。警告ユーザーまたはアプリケーション開発者は、
dconf
ユーティリティーを直接使用しないでください。dconf
値を操作するには、常に dconf エディター アプリケーションまたはgsettings
ユーティリティーを使用します。dconf
を直接使用する唯一の例外は、システム全体のデフォルト設定を設定する場合です。これは、他のツールではそのような設定を操作できないためです。
これらのツールは次の機能を共有します。
- システムおよびアプリケーション設定のオプションの閲覧および変更
- 設定の変更
- 両方のツールは、現在のユーザーの GSettings データベースの閲覧および変更を目的としているため、通常ユーザーによって実行される
図6.1 org.gnome.desktop.background
キーを表示する dconf エディター