第7章 ファイル関連付けの設定

本セクションでは、RHEL を設定して、異なる形式でファイルを開くか、アクセスする方法を説明します。

GNOME では、MIME (Multipurpose Internet Mail Extension) タイプを使用して、これらのファイルを開くために使用するファイルおよびアプリケーションの形式を特定するのに役立ちます。

7.1. 多目的インターネットメール拡張の種類

GNOME デスクトップは MIME タイプを使用して次のことを行います。

  • デフォルトで特定のファイル形式を開くアプリケーションを決定します。
  • 特定の形式のファイルを開くことができる他のアプリケーションを登録します。
  • ファイルアプリケーションのファイルプロパティーダイアログなどで、ファイルのタイプを記述する文字列を設定します。
  • ファイルアプリケーションのファイルプロパティーダイアログなどで、特定のファイル形式を表すアイコンを設定します。

MIME タイプ名は指定された形式に従います。

media-type/subtype-identifier

たとえば、image/jpeg です。

ここで、image はメディアタイプで、jpeg はサブタイプ識別子です。

GNOME は、Freedesktop.org からの MIME (Multipurpose Internet Mail Extension) 情報仕様に従って以下を特定します。

  • すべての MIME タイプ仕様ファイルを保存するためのマシン全体およびユーザー固有の場所。
  • 特定のファイル形式を開くために使用できるアプリケーションをデスクトップ環境で認識できるように MIME タイプを登録する方法。
  • どのアプリケーションをどのファイル形式で開くかを変更する方法。

MIME データベース

MIME データベースは、GNOME が既知の MIME タイプの情報を保存するために使用するすべての MIME タイプ仕様ファイルのコレクションです。

システム管理者の観点から見た MIME データベースの最も重要な部分は、/usr/share/mime/packages/ ディレクトリーです。ここには、既知の MIME タイプに関する情報を指定する MIME タイプ関連のファイルが保存されます。このようなファイルの例として、/usr/share/mime/packages/freedesktop.org.xml があります。デフォルトでは、システムで利用可能な標準 MIME タイプの情報が指定されます。Shared-mime-info パッケージがこのファイルを提供します。

関連情報