6.6. カスタムデフォルト値の設定

dconf プロファイル内のキーのデフォルトを指定することで、マシン全体のデフォルト設定を設定できます。ユーザーはこれらのデフォルトをオーバーライドできます。

手順

  1. 設定する設定の GSettings スキーマ、キー、および許可される値を特定します。

    dconf エディター アプリケーションまたは gsettings ユーティリティーを使用できます。gsettings の詳細は、コマンドラインで GSettings キーの設定 を参照してください。

  2. /etc/dconf/profile/user 設定ファイルでユーザープロファイルが有効になっていることを確認します。

    user-db:user
    system-db:local
  3. /etc/dconf/db/local.d/ ディレクトリーにデフォルト設定のプレーンテキストキーファイルを作成します。

    設定を表すファイル名を選択します。ファイル名は通常、/etc/dconf/db/local.d/01-background のように数字で始まります。

  4. キーファイルでは、次の形式でデフォルト設定を指定します。

    [path/to/schema]
    key-name=value
    another-key-name=another-value
    重要

    ここでは、スキーマコンポーネントをドット (.) ではなくスラッシュ (/) で区切ります。

    例6.2 デフォルトの背景

    たとえば、デフォルトのデスクトップの背景を設定するには、/etc/dconf/db/local.d/01-background で次の設定を指定します。

    [org/gnome/desktop/background]
    picture-uri='file:///usr/local/share/backgrounds/wallpaper.jpg' 1
    picture-options='scaled' 2
    primary-color='000000' 3
    secondary-color='FFFFFF' 4
    1
    背景のイメージに使用する URI。バックエンドは、local の URI (file://) のみに対応します。
    2
    wallpaper_filename で指定したイメージをどのように描画するか設定します。
    3
    グラデーション時の左側または上側の色、あるいは単色時の色です。
    4
    グラデーション時の右側または下側の色です。単色時には使用されません。
  5. システムデータベースを更新します。

    # dconf update
  6. 変更を有効にするには、ユーザーはログアウトしてから再度ログインする必要があります。

関連情報

  • ユーザープロファイルが作成されることを防ぐ必要がある場合は、dconf ユーティリティーを使用して、dconf データベース間で個々の値やディレクトリー全体の読み取りおよび書き込みを行うことができます。詳細は、dconf(1) の man ページを参照してください。