Red Hat Training

A Red Hat training course is available for RHEL 8

H.3.16. user

キックスタートコマンドの user は任意です。システムに新しいユーザーを作成します。

構文

user --name=username [OPTIONS]

必須オプション

  • --name= - ユーザー名を入力します。このオプションは必須です。

任意のオプション

  • --gecos= - ユーザーの GECOS 情報を指定します。これは、コンマ区切りのさまざまなシステム固有フィールドの文字列です。ユーザーのフルネームやオフィス番号などを指定するのに使用されます。詳細は、man ページの passwd(5) を参照してください。
  • --groups= - デフォルトグループの他にもユーザーが所属すべきグループ名のコンマ区切りのリストです。このグループは、ユーザーアカウントの作成前に存在する必要があります。詳細は、group コマンドを参照してください。
  • --homedir= - ユーザーのホームディレクトリーです。設定しない場合は、/home/username がデフォルトになります。
  • --lock - このオプションを指定すると、このアカウントはデフォルトでロックされます。つまり、ユーザーはコンソールからログインできなくなります。また、グラフィカルおよびテキストベースの手動インストールで、ユーザーの作成 ウィンドウが無効になります。
  • --password= - 新規のユーザーパスワードです。指定しないと、そのアカウントはデフォルトでロックされます。
  • --iscrypted - このオプションを追加すると、パスワード引数は既に暗号化済みと仮定されます。--plaintext と相互排他的になります。暗号化したパスワードを作成する場合は python を使用します。

    $ python -c 'import crypt,getpass;pw=getpass.getpass();print(crypt.crypt(pw) if (pw==getpass.getpass("Confirm: ")) else exit())'

    上記の例では、ランダムの salt を使用して、パスワードの sha512 暗号と互換性があるハッシュが生成されます。

  • --plaintext - このオプションを使用すると、パスワードの引数はプレーンテキストであると仮定されます。--iscrypted と相互排他的になります。
  • --shell= - ユーザーのログインシェルです。指定しないと、システムのデフォルトが使用されます。
  • --uid= - ユーザーの UID (User ID) です。指定しないと、次に利用可能なシステム以外の UID をデフォルトにします。
  • --gid= - ユーザーのグループで使用される GID (Group ID) です。指定しないと、次に利用可能なシステム以外のグループ ID をデフォルトにします。

備考

  • --uid--gid のオプションを使用して、通常のユーザーとそのデフォルトグループに 1000 ではなく 5000 から始まる範囲の ID を設定することを検討してください。これは、システムユーザーおよびグループに予約してある 0-999 の範囲が今後広がり、通常のユーザーの ID と重複する可能性があるためです。

    選択した UID および GID 範囲がユーザーの作成時に自動的に適用されるように、インストール後に UID および GID の最小制限を変更する場合は、『 基本的なシステム 設定の構成』の「umask を使用した新規ファイルのデフォルト権限 の設定 」を参照してください。

  • ファイルおよびディレクトリーはさまざまなパーミッションで作成され、パーミッションは、ファイルまたはディレクトリーを作成するアプリケーションによる影響を受けます。たとえば、mkdir コマンドは、すべてのパーミッションを有効にしてディレクトリーを作成します。ただし、user file-creation mask 設定で指定されたように、アプリケーションは、新規に作成したファイルに特定パーミッションを付与しません。

    user file-creation mask は、umask コマンドで管理できます。新規ユーザー向けの user file-creation mask のデフォルト設定は、インストール済みシステムの /etc/login.defs 設定ファイルの UMASK 変数で定義されます。これを設定しない場合は、デフォルト値 022 を使用します。デフォルト値を使用し、アプリケーションがファイルを作成した場合は、ファイルの所有者以外のユーザーに書き込みパーミッションが付与されません。ただし、これは他の設定やスクリプトで無効にできます。詳細は、『基本的な システム 設定の構成』の「 umask を使用した、新規ファイルのデフォルト権限 の設定」 セクションを参照してください。