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A.3.4. RAM が認識されない

シナリオによっては、カーネルがすべてのメモリー (RAM) を認識しないため、システムが使用するメモリーが、インストールされているメモリーより少なくなる場合があります。free -m コマンドを使用して、使用されている RAM の量を確認できます。メモリーの合計サイズが期待した値と一致しない場合は、少なくとも 1 つのメモリーモジュールに問題がある可能性があります。BIOS ベースのシステムでは、Memtest86+ ユーティリティーを使用して、システムのメモリーをテストできます。

ハードウェアの設定によっては、システムの RAM の一部が予約されているため、システムが使用できなくなります。統合グラフィックスカードが搭載されている一部のラップトップコンピューターは、GPU 用のメモリーの一部を予約します。たとえば、4 GiB の RAM および統合 Intel グラフィックスカードを搭載したラップトップでは、約 3.7 GiBの使用可能なメモリーが表示されます。また、多くの Red Hat Enterprise Linux システムでデフォルトで有効になっている kdump クラッシュカーネルダンプメカニズムは、プライマリーカーネルに障害が発生した場合に使用されるセカンダリーカーネル用にメモリーの一部を予約します。予約メモリーは、free コマンドの使用時に、利用可能と表示されません。

手順: メモリーを手動で設定する

この手順は、mem= カーネルオプションを使用して手動でメモリーの容量を設定します。

  1. システムを起動し、ブートローダーメニューが表示されるまで待ちます。起動のタイムアウト期間を 0 に設定し、Ecc キーを押してアクセスします。
  2. ブートローダーメニューからカーソルキーを使用して、起動するエントリーを強調表示し、Tab キー (BIOS ベースのシステムの場合)、または e キー (UEFI ベースのシステムの場合) を押して、選択したエントリーオプションを編集します。
  3. オプション一覧でカーネル行を探します。カーネル行は linux というキーワードで始まります。以下のオプションをこの行の最後に追加します。

    mem=xxM
  4. xx を、所有する RAM 容量 (MiB 単位) に置き換えます。
  5. F10 または Ctrl+X を押して、編集したオプションでシステムを起動します。
  6. システムが起動するのを待って、ログインします。
  7. コマンドラインを開き、free -m コマンドを再度実行します。コマンドが表示した RAM の合計サイズが期待どおりになる場合は、/etc/default/grub ファイルの GRUB_CMDLINE_LINUX で始まる行に以下を追加して、変更を永続化します。

    # grub2-mkconfig --output=/boot/grub2/grub.cfg