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68.8.2. スナップショットボリュームの作成

スナップショットボリュームを作成するには、lvcreate コマンドで -s 引数を使用します。スナップショットボリュームは書き込み可能です。

注記

LVM スナップショットは、クラスターのノード間では対応していません。共有ボリュームグループ内にスナップショットボリュームは作成できません。ただし、共有論理ボリューム上でデータの一貫したバックアップ作成が必要な場合は、ボリュームを排他的にアクティブにした上で、スナップショットを作成できます。

注記

RAID 論理ボリュームを対象としたスナップショットに対応しています。

LVM では、作成元のボリュームのサイズよりも大きく、そのボリュームのメタデータを必要とするスナップショットボリュームを作成できません。これよりも大きなスナップショットボリュームを指定しても、システムには、作成元のサイズに必要な大きさのスナップショットボリュームのみが作成されます。

デフォルトで、スナップショットボリュームは、通常のアクティブ化コマンドの実行時に省略されます。

次の手順は、origin という名前の論理ボリュームを作成し、その論理ボリュームから、snap という名前のスナップショットボリュームを作成します。

  1. ボリュームグループ VG から、論理ボリューム origin を作成します。

    # lvcreate -L 1G -n origin VG
      Logical volume "origin" created.
  2. 名前が snap で、サイズが 100 MB のスナップショット論理ボリューム /dev/VG/origin を作成します。元の論理ボリュームにファイルシステムが含まれている場合は、任意のディレクトリー上でスナップショット論理ボリュームをマウントしてから、そのファイルシステムのコンテンツにアクセスし、元のファイルシステムが更新を継続している間にバックアップを実行できます。

    # lvcreate --size 100M --snapshot --name snap /dev/VG/origin
      Logical volume "snap" created.
  3. 論理ボリューム /dev/VG/origin のステータスを表示します。ここでは、スナップショットのすべての論理ボリュームとそのステータス (アクティブかどうか) を表示します。

    # lvdisplay /dev/VG/origin
      --- Logical volume ---
      LV Path                /dev/VG/origin
      LV Name                origin
      VG Name                VG
      LV UUID                EsFoBp-CB9H-Epl5-pUO4-Yevi-EdFS-xtFnaF
      LV Write Access        read/write
      LV Creation host, time host-083.virt.lab.msp.redhat.com, 2019-04-11 14:45:06 -0500
      LV snapshot status     source of
                             snap [active]
      LV Status              available
      # open                 0
      LV Size                1.00 GiB
      Current LE             256
      Segments               1
      Allocation             inherit
      Read ahead sectors     auto
      - currently set to     8192
      Block device           253:6
  4. デフォルトでは lvs コマンドは、作成元のボリュームと、使用されているスナップショットボリュームの現在の割合を表示します。以下の例は、スナップショットボリューム作成後の lvs コマンドのデフォルト出力を示しています。これには、論理ボリュームを構成するデバイスを含む表示が含まれます。
# lvs -a -o +devices
  LV              VG            Attr       LSize   Pool   Origin Data%  Meta%  Move Log Cpy%Sync Convert Devices
  origin          VG            owi-a-s---   1.00g                                                       /dev/sde1(0)
  snap            VG            swi-a-s--- 100.00m        origin 0.00                                    /dev/sde1(256)
警告

作成元ボリュームが変更すると、スナップショットのサイズが増えるため、lvs コマンドを使用して、スナップショットボリュームのパーセンテージを定期的に監視して、満杯にならないように確認することが重要です。スナップショットは、100% になると完全に消失します。これは、作成元ボリュームの変更されていない部分に書き込みが行われるため、スナップショットが必ず破損するためです。

スナップショットが満杯になると、スナップショット自体が無効になるだけでなく、そのスナップショットデバイスにマウントされているすべてのファイルシステムのマウントが強制的に解除されます。これにより、マウントポイントへのアクセス時に必ず発生するファイルシステムエラーを回避できます。さらに、lvm.conf ファイルに snapshot_autoextend_threshold オプションを指定できます。このオプションにより、スナップショットの残りの領域が、設定されたしきい値を下回ると、常にスナップショットを自動的に拡張できるようになりました。この機能の利用に際しては、ボリュームグループに未割り当ての領域があることが条件になります

LVM では、作成元のボリュームのサイズよりも大きく、そのボリュームのメタデータを必要とするスナップショットボリュームを作成できません。同様に、スナップショットの自動拡張を実行しても、スナップショットに必要なサイズとして計算される最大サイズを超えて拡張されることはありません。スナップショットのサイズが作成元のボリュームを包含できるまで拡大されると、スナップショットの自動拡張は監視されなくなります。

snapshot_autoextend_threshold および snapshot_autoextend_percent の設定の詳細は、/etc/lvm/lvm.conf ファイルを参照してください。